ささいなことで戦闘モードに入る娘。スイッチの判定が難しや。
#20230528-122
2023年5月28日(日)
学校の健康診断でノコ(娘小4)の視力低下が疑われている。
私の子ども時代は暗いところで本を読むと目が悪くなるといわれたが、今はそれが原因とは限らないらしい。それでも「おやすみなさい」と自分の部屋に向かった後、暗い部屋でおもちゃのライトを照らしながら漫画を読んでいるところを見てしまえば、視力低下が心配になり「読むなら明かりをつけなさい」といってしまう。
最近は守れていないことが多いが、基本20時過ぎたらノコは自室へ行くことになっている。ただし21時までは明かりをつければ読書可能だ。21時過ぎた頃に、足音をひそめてノコの部屋の前に行き、ドアのすき間から明かりがもれていれば「時間だよ。寝なさい」と声を掛ける。このやりとりも微妙で、「はーい」という返事とともに暗くなっても安心できない。しばらくしてまた行くと明かりがついていることがある。
子どもなんてそんなもん。
読みたきゃ読むし。
寝たくなきゃ寝ない。
私も消灯後に布団をかぶって懐中電灯の明かりで読書をした記憶がある。視力が悪くなったのはそのせいだと思っているが、まぁそれもわからない。
目の悪い子どもが私の子ども時代よりずっと多いのは、ノコの学校の眼鏡率を見ても感じるが、やはり目はいいにこしたことはない。将来、眼鏡にしろ、コンタクトレンズにしろ、お世話になるとしても少しでも遅いほうがいい。
なんていっても、目が悪いと不便だ。
そんな親心を知らず、いかに眼鏡やコンタクトレンズ生活が不自由だといってもノコはどこ吹く風。
そうこうするうちに、学校から視力低下のため眼科での診断を要する紙が届いた。
診断結果は「仮性近視」。
すぐ眼鏡とはならず、毎晩目薬をさし、1か月後に再診察となった。
点眼後は即就寝。
目の瞳孔を拡げる薬なので、もしかしたら薄闇のなかでも目が利き、読書可能かもしれないが、沁みて痛いからか今のところおとなしく寝ているようだ。
最近、睡眠不足も心配だったのでその点は助かっている。だが、以前より寝ているはずなのにノコの寝起きが悪く、朝、居間に来てもソファーで寝ていることが多い。
念のため、目薬をさした後、すぐに寝ているかとノコに問うと「寝てる」という。
「目薬を使うようになってからよく寝ているね。ノコさんは今、脳と体の成長のためにも睡眠が大事だから、たくさん寝るのはいいことだよ」
寝ていることを誉めたつもりなのに、ノコがぎろりと私を睨む。
「今がバカっていうこと!」
そんなこと私は一言もいっていない。”睡眠不足=バカ”って受け取るのか。そして、なぜノコはいつも喧嘩腰なのだろう。
「そうじゃないよ。ノコさんは、今、成長しているところでしょ。体だってまだ大きくなるし、脳だってそうだよ。成長途中だからまだどうなるかわからない」
ノコは疑うような目で私を見ている。
「でも、成長に大事な時期に必要な睡眠をしっかり取ることはいいことだっていっているだけ。いいことだねっていっているんだよ」
“いいこと”を強調する。
「ふぅん」
いい争う必要がなくなったので、興味が失くなったのか、ノコが私から目をそらす。
大人になったって睡眠は大事。
大人になったって、脳の成長はしたい。
ノコにもむーくん(夫)にも「寝なさい、寝なさい」と口うるさくいっているけど、本当は自分が一番寝たいだけだったりする。
それにしても、ノコの戦闘モードに入るスイッチ判定が難しい。