ある日の出来事
こんにちは♪あのねです。
教室での出来事。
無事に夜、教室が終わった後、
Sちゃん(小2)のお母さんから教室用LINEにメッセージが来ました。
先生、傘が無いまま、うちの子が今日教室から帰ってきました。
傘には名前が書いてあるので、皆さんに呼びかけていただけませんか?
私は承知し、まずは数人の同じ時間帯の生徒さんのお母さん達にLINEをしました。
すると、傘の色に心当たりのあったYちゃん(小4)のお母さんから連絡がありました。
実はSちゃんの傘と、娘(Yちゃん)の傘が同じ色なのですが、娘が学校に傘を置いて帰ってしまったのです。
申し訳ありませんが、明日までお待ちいただけますか?
また私は承知し、それをSちゃん母に伝えると、それを承諾され、1日待つことになりました。
翌日、下校時にYちゃん母から連絡があり、やはり傘はSちゃんのでした。
Sちゃんとお母さんに謝ったほうがいいでしょうか?と。
いいえ、私からお話ししておきますから、明日教室に持って来てくださいね、ということになりました。
翌日教室日、
Yちゃんは緊張したお顔で、教室の始まる10分前に傘を持って来ました。
Yちゃん、今日は早く来たんだね😊と声をかけますと、
はい。先生、Sちゃんが来たら教えてください、と。
きっと、面と向かって謝るつもりなのだと思いました。
わかりました😊
Yちゃん、先生が見てるから大丈夫だよ。
(ファイト!)
そう思いながら教室が始まり、Yちゃんはいつもと違い、厳かな様子で学習を始めました。
そのうちSちゃんが教室に来ました。
私はYちゃんに声をかけます。
Yちゃん、Sちゃんが来たよ。
YちゃんはSちゃんにかけより、謝りの言葉を言いましたら、
Sちゃんもきっと初めてのことに驚いたような顔をしていましたが、
「いいよ😊」
と返事をし、
私は2人のやりとりを見て、
「Yちゃん、しっかり謝れて立派!
Sちゃん、Yちゃんは緊張してたよ。
聞いてくれてありがとうね😊」
と声をかけました。
周りの他の生徒さん達は、何事かときょとんとしていましたが、
Yちゃん、Sちゃん、私の3人は笑顔になっていました。
私はそっと、Yちゃんのお母さんに
Yちゃん頑張りましたよ!
しっかりSちゃんに謝れました☺️
と連絡をすると、
先生、サポートをありがとうございました!
と返信が来ました。
お母さんもYちゃんも、初めてのことで謝るまでは不安だった、と。
最近はなかなか自分の間違いを認められなかったり、
他人に謝ることが難しかったりと
そのような風潮の中、
お母さんとYちゃんは、真っ当な方法で解決を試みたことは
当然ではありながら、当然ではないです。
変な『自尊心』や『自己愛』を、
一時的に捨てることは、
とても大切なことなのだと
経験を持って、子ども達に知ってもらいたいことの一つです。
以前に、『利他』について考える、という記事で書きました出来事とは逆の、
良い解決の例でした。