見出し画像

成績表の見方

こんにちは♪あらまです。

2学期制を取り入れている地区・学校は、10月に成績表を貰ってきます。

私が子どもの頃は、小学生でも5段階評価でした。

しかし、私が小学校に勤める頃から、5段階評価がなくなり、教科の中の項目別『◎』『◯』空欄(空欄はつけ忘れているのではないか…という事から後に『・』が付くよう)になりました。


小学生のお子さんがいる方々は、成績表のどこを見ますか?


そこで、実際に成績を付けていた私の、
子ども達への『成績表の付け方と見方』をお話したいと思います。

あくまでも、私の勤めていた時の事なので、
現在とは多少違うところもあるかもしれませんが、
ご了承下さい。

昭和23年度からは、5段階評価の割合が、
5が7%、4が24%、3が38%、2が24%、1が7%と相対評価で決められていました。

明確な%数字で表記されていたのはこの年だけでした。
以降大体この比率で評価されていたと思います。

そこから平成3年度、『相対評価から絶対評価、到達度評価』として、成績を付けるようになります。

絶対評価、到達度評価とは、簡単な例をあげると、
25M泳げる子は、全員◎。
5〜24M泳げる子は、◯。
5M未満の子は、『・』のような評価の仕方です。

そんな成績表の付け方の流れを踏まえて
読んで頂けるとわかりやすいと思います。

先ほどの問いに対して、ほとんどの方は
◎やAなど1番高い評価の数を数えて
見終わっているのではないでしょうか。

「◎やA評価の中身も見ています」

という方もいると思いますが、
項目をどれくらい理解して見ていますか?
もらった成績表を見て、
本当に褒めるところ、
ちゃんと注意して見てあげた方がいいところを確認していますか?

各教科の1行目は、どんな事が書かれていますか?

私が成績を付ける側にいた時、
子どもの成績表を見る側になった時、
『関心・意欲・態度がどの教科も1行目』でした。

その後に、思考力や技術面が続いていたように思います。

1行目に◎が付いていて、
その下には、一つも◎がない時は、
忘れ物をしない、
提出物がちゃんと期日内に提出している、
授業も手を挙げて発表している…
でも、学習面では普通…という事になります。

逆に思考力・技術力に◎がついているが、
1行目は、◯ということは、
テストは出来ているが、
忘れ物や提出物がちゃんと出されていない、
授業態度に問題ある可能性もあります。

ここで怖いのが実は、
『・』やC評価ではなく、◯やB評価、3段階で言われる普通ゾーンです。

何故か…

先ほどの相対評価の例を見てわかるように、『普通の幅』が広いという事です。

到達度評価だからそれで良いのでは?と思いがちですが、そうでもないのです。

また、ひとクラス30人として、『◎』10人、『◯』10人、『・』10人と決まっているわけでもありません。

ここで、先ほどの5段階評価の基準を思い出して下さい。
大体、おおよその人数は、決まっているのです。
決まっていないと付けようがないからです。

これは、あくまでも、私が成績表を付ける側にいた時の事です。

当時はまだ3学期制でした。
『◎』は1学期は少な目で、3学期になるにつれ増やす事。
『・』は1学期多め、3学期は減らす事となっていました。

ただ、クラスによってはいろいろ違うので、
きっちり『何人』とは決まっていませんでしたが、おおよその目安人数は決まっていました。

なので、限りなく『◎』に近い『◯』の子もいれば、
限りなく『・』に高い『◯』の子もいるという事なのです。

自分の子が今どんな状態なのか、
成績表の『◎』と『◯』の数だけではわかりにくくなっている事を知って欲しいです。

中学生になった時、
5段階評価で評価が付き、順位という番号が付いた時に初めて、自分の子の学力の位置を知り、
そこで慌てて塾に通わせる人が多いのも
また、事実です。

成績表をもらってきた今だからこそ、
中身をしっかり見て、
中学に入ってから慌てなくて済むようにして頂けたらと思います。

これから先、あのねとあらまで、教育相談を受け付けて行けるようにしていきたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?