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コンクリートのひび割れは、微細でも放置すべきではない理由

コンクリートのひび割れは、日本コンクリート工学協会によると防水性から見た場合、ひび割れ幅0.2mm以上は補修の必要があるということです。

補修を必要とするひび割れ幅
補修を必要とするひび割れ幅


ひび割れ幅0.2mmというと、一般的にかなり微細なひび割れのイメージだと思います。

クラックスケールでひび割れ幅を計測
ひび割れにクラックスケールを当てて、ひび割れ幅を計測する

写真は、0.5mmのシャープペンシルの芯と比べたものです。右上はひび割れ幅0.35mmのものです。
身近なものですと、官製はがきの厚さが0.2~0.22mmです。このような微細なひび割れは、髪の毛のように細いのでヘアークラックと呼ばれることがあります。

防水性の問題というと、雨水がひび割れから室内に漏れてくるようなことです。
「台風の時に雨漏りが発生する」としばしばお聞きします。
現場によっては、例えばひび割れ幅0.08mmであっても内部へ漏水していることがあります。

水を入れたコップのストローをさすと、水が重力に逆らって上昇する「毛細管現象」が起こります。
これはストローのような管だけでなくニ平面でできた隙間でも起こることで、つまり微細なひび割れに侵入した水分は、毛細管現象によって引き込まれていくのです。
ストローが細ければ細いほど水面が上昇するように、ひび割れ幅が小さければ毛細管現象も起こりやすいということです。

箸をつかった毛細管現象
毛細管現象

また、室内で換気扇を回すことによって、ひび割れから雨水が引き込まれるようなこともあります。

雨水がひび割れの中に侵入すると、アルカリ性であったコンクリートが中性化し、さらには内部鉄筋に錆び(さび)が発生する問題が起こります。

フロッグ工房が行うひび割れ補修は、表面的な補修ではなく、コンクリートのひび割れの中にエポキシ樹脂を充填する『自動式低圧樹脂注入工法』です。

公共建築改修工事仕様書と保全工事共通仕様書
公共建築改修工事仕様書と保全工事共通仕様書

『自動式低圧樹脂注入工法』は雨水などの侵入を防ぎ、強度を回復させることを目的としており、国土交通省が定める『公共建築改修工事標準仕様書』(建築工事編)やUR都市機構が定める『保全工事共通仕様書』にも記載されている信頼度の高い補修工法です。

ひび割れ幅の大きさによらず、特にコンクリート壁を貫通しているひび割れは放置すると問題が発生します。
ひび割れを発見したら、できるだけ早めに補修することが建物の寿命を延ばすことにつながります。

最後まで読んでくださってありがとうございます。

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