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壁に現れるあの白いものは何?放っておいて良い? 【エフロ】

世の中コンクリートで溢れていますので、どこかで目にしたことがあるかと思いますが、コンクリート構造物のひび割れや目地(シーリング材)の付近に付着している『白いもの』は何だかご存じですか?

コンクリートに発生した白い結晶
コンクリートのひび割れに発生した白い結晶


①貝殻
②チョーク
③卵の殻
④その他

①〜③どれも近い!主成分が同じで、『 炭酸カルシウム 』です。
ですので、壁に付いている白いものは危険なものではありません。無害です。
ただちにコンクリート構造物の強度に影響もありません。
見た目はちょっと・・・美しくはありませんね。

では、放っておいて大丈夫でしょうか?
あるいは、表面を掃除して除去しておけば良いでしょうか?

コンクリートからこの白い結晶(炭酸カルシウム)が発生する現象を、通称エフロ(エフロレッセンス、efflorescence、白華現象)と言います。

コンクリート内には水酸化カルシウムという成分が含まれており、これによりアルカリ性を保って、内部鉄筋を錆び(さび)から守っています。
コンクリートにひび割れが発生すると水分が侵入し、水酸化カルシウムは溶け出してしまいます。
そして、コンクリート表面まで流れ出て、空気中の二酸化炭素と反応することで、炭酸カルシウムという白い結晶ができるのです。

エフロレッセンス
エフロレッセンス


表面の結晶を除去をしたとしても、根本的な解決ではないので、この現象は続きます。
コンクリートからアルカリ成分である水酸化カルシウムが失われていきますので、コンクリートは中性化していきます。

中性化したコンクリートのひび割れからは『 茶色の錆び汁 』が流れ出してくることがあります。これは、コンクリート内部の鉄筋が錆びて、流れ出たものです。

さらに、鉄筋が錆びると膨張して周辺のコンクリートを壊してしまい、『 爆裂 』という表面が剥がれ落ちる現象が発生します。


コンクリートのひび割れと爆裂
コンクリートのひび割れと爆裂

ここまで来ると、美観の問題ではなくなってしまいますね。
修繕が大変です。ひび割れの補修は早めに行った方が費用も時間も負担が小さく、建物の寿命を延ばすことにつながります。

ひび割れ補修の工法は、コンクリートを削らず、ひび割れにエポキシ樹脂を注入して満たし、強度を回復して水分や空気の侵入を防ぐ自動式低圧樹脂注入工法をおすすめします。
フロッグ工房では、『 フロッグ 』という補修器具を用いてひび割れにエポキシ樹脂を注入します。

コンクリートを削らず低圧樹脂注入工法により施工したひび割れ補修
コンクリートを削らず低圧樹脂注入工法により施工したひび割れ補修

低圧樹脂注入工法について、わかりやすく書いた記事がありますのでよかったらご覧になってください。

小学生でもわかる低圧樹脂注入工法
小学生でもわかる低圧樹脂注入工法

【コンクリートのひび割れ補修】小学生でもわかる・低圧樹脂注入工法とは何か?【ざっくり解説】|コンクリートのひび割れ補修 フロッグ工房

コンクリートのひび割れ補修専門店 フロッグ工房 
▶︎公式サイト https://frog-kobo.com/

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