いわなくてもいいことをいいたい。
小学生の頃、ホームルームで先生が生徒を叱っていて、クラスが真剣な雰囲気になっているようなときに、僕はなんだかたまらなく可笑しくなってしまうことがあった。大人になってから知ったけれど、その「笑っちゃいけない時に笑っちゃう」現象は、脳が無意識に緊張をほぐしてストレスを軽減しているかららしい。
さいわい、大人になるにつれてそんな現象は起きなくなったが、その代わりにと言っては変だけど、僕はいつもくだらないことを言うようにしている(仕事中はちょっと控える)。
例えば、
あるある~と共感する話。
日常で役立つものじゃないけど、へぇと思う話。
将来起こりそうもない突飛な妄想。
何も本質的なことではないし、物事を進めるのに必要なわけでもないけれど、しょうもないことを言うとその場にいる人の緊張がやわらいで、ほっとしてくれるのが分かる。実はこの作用はとても大きいと思っている。
緊張が和らぐと気持ちが楽になる。
緊張が和らぐと周りの声をしっかり聴けるようになる。
緊張が和らぐと冷静に物事を判断できるようになる。
特に最近は、世間のみんなが恐怖と不安でいっぱいで、緊張で張り詰めているようにみえる。どこかの専門家は、いつパニックになってもおかしくない状況だと言っていた。
だから、こんな時こそ、僕はいつも通り大したことのない、「言わなくてもいいこと」を言っていたい。それを聞いて、少しでも「なんじゃそら。しょうもな。」と思ってくれる人がいればそれはうれしいことだ。
カエル
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