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心のバランスが崩れる要因とは


メンタルの不調は誰にでも起こりうる

私の場合

ある日ベッドから起き上がれなくなった。体に力が入らなくて
身体中の力が何かに吸い取られているような感覚。
その瞬間あー本当に終わったと思った。

7年前私の心は光の見えない暗いトンネルの中にいるような感じだった。
1年半過ごした日本の生活に終わりを告げてまた海外に戻ってきた時だった。

ひょんなことからいきなり日本に引っ越すことになった。10数年ぶりに住むことになりワクワクしていた。でも現実は予想していたものと違った。
社会人生活を日本で経験したことがなかった私は逆カルチャーショックの連続に外資系の企業なのに超パワハラな職場だった。パワハラと無縁な国に住んでいたため耐えている日本人の精神力に脱帽した。

何をしてもうまくいかない私は自分に自信をなくし挫折してやっぱり私は他の日本人みたいに器用にできないんだと思い海外に戻ることを決めた。

今振り返ると日本に住んでいた時に既にメンタルの不調を患っていたんだと思う。
でも周りの日本人があれだけ頑張っているのに自分を追い込まないでどうするとプレッシャーをかけ必死に色んなことをこなしていた。
それが間違っていたのに気づかなかった。

人、文化、環境が引き起こすメンタル不調

どの側面にも長所と短所が存在する

色んな国の文化に触れ合ったことで分かったことがある。それは私たちは人や文化そして環境から無意識のうちに多大の影響を受けていて
その影響はとても大きいということだ。

どの国や文化にも長所と短所がある。そして長所と短所に向き合わないと時に自分の健康なバランス感覚が歪んでしまうことがあるということ。

西洋は個々のスタイルや考えを大事にする。そのため個性があるということは唯一無に的な見方をされとても尊重される。自分の意見を相手に伝えることはものすごく大事で、感情に素直であることは自分に正直であると捉えられることが多いと感じる。でももちろんがそれが短所になることもある。

個々を大事にしすぎると歪みが生じそれは個性ではなくプライドの塊みたいになり周りが見えなくなり変に自己主張の強いただの嫌なやつになってしまう。

逆に日本は全体の和を大事にするだから協調性を持って行動して周りへの気遣いに優れている。全体の和を乱さないように周りを観察してよく気づき相手の事を考えることができる。これは西洋文化を持つ人からしたら日本のとても素晴らしいと思われる要素の一つだ。

でもこの素晴らしい特性も行き過ぎると自分をケアすることが疎かになって疲弊したり常に他人を優先しすぎてしまう。また誰か目立つ人がいるとたとえ動機が良くてもみんな同じでいなければという気持ちが先行し協調性がないとみなし排除しようとする行動に繋がってしまう。

だからどの国が他より優れているかではなく、どの国も見習いたい特質もあれば考えなくてはいけない問題もあるということだと思う。

毎日生活をしているとその文化、人、環境が普通となりルーティン化する。無意識のうちに色々やっていると例えば文化の短所の部分が大部分を
占めている職場や人に囲まれていると歪みやアンバランスに気づくことが出来ず自分の健康まで脅かしてしまうということだ。

今思うと日本に住んでいた環境は不健康としかいえない人と環境だった。でも長い間日本を離れていた私にはそれに気付けず、残念だけどパワハラは
日本の文化の一つだから耐えるしかないと言われしょうがないと思うしかなと言われ耐えていた自分がいた。

不健康な環境が普通になると何も疑わず毎日が繰り返されていつの間にか思考も支配されて気づいたら心身の不調が現れて来るということが起きる。
そのせいか私は海外に帰ってきても日本人として上手くやっていけなかった自分に絶望し心身からくる不調を弱さとみなしさらに鞭打つかのように
生活したら体が限界を感じある朝ベッドからおきれなくなったのだ。

心の健康のバランスを崩したことで学んだこと

まずは自分の感情に正直であること。何か違和感を感じたら何に対して違和感を感じるのか自分と対話することだ。
日本に行って感じたのが感情に素直になることはあまり良いこととは思われていない印象を受けた。やらなければならないことがあればどんなに疲弊していようがストレスを感じていようが周りを考慮して
やる。一見良さそうだけどそのせいで心身の不調に繋がることになる。まずは自分の健康を守らなければ良い社会や環境は生まれない。

そこで大切になってくるのが当たり前そして普通となっている環境に問いかけることだと思う。自分の置かれている環境や交わる人は自分にどんな影響を与えているか。そこにいることでどんな感情を生み出してくれるか、心地よいのかそうではないのかと正直な分析をすることは心の健康を守ってくれる大切な要素ではないかと思う。

自分の健康を守れるのは自分だけだ。だからこそ、その普通って本当に健康かと疑問を投げかけることは重要だと思う。心の健康を守ることでより良い
職場や人間関係、環境に繋がるから蔑ろにするのではなく優先したい。











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