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グロ注意…期間限定ポスト: “肉だるま工場見学”


はい、実演しますね、ちゅうもーく。
まず、ゆっくりしっかり、手足の生爪を剥がす。
えー、歯と舌は全て処理済みになってから我々の部に到着してますから、ご心配なく。
皮膚につけてある印に切れ込みを入れ、一気に、こう剥がす。毛が生えてた方向と同じ向きに、こう。剥離剤につけてあるから綺麗に剥けるはずです。毛穴から綺麗な血が滲む。ピンクがかった肉が露わになりますね、時折痙攣しているね。あんまり暴れるなら、大人しくなるまで頭をハンマーで殴りつけるか、鎮静剤を注射しましょう。その引き出しの1番上に入ってるから。あんま使いすぎないように。上に色々言われちゃいますからね。
爪はゴミ箱、剥がした皮膚はそこの赤色のコンテナに集めてください。豚用のオルタナ皮膚として出荷するんで、なるたけ丁寧にね。

しっかり確実に指を切断する。ぜんぶね。離ればなれになった肉と骨は、もう元には戻らないね。ウケる。失礼。これ繰り返す。指要らないんで適当に捨てちゃって。ゴミ箱に。床に捨てないで。過去に踏んで転んだ鶏がいて、インシデントになってます。
指の工程が終われば、手首、肘、腕の付け根。
定期的に痛みを与えるとね、やっぱり身がキュッと締まるんですね。とはいえ、テキパキやってね。
脇や胸周りは脂肪が多いので、あそこにかけてあるノコギリ推奨です。臀部も同様。
上半身終わったら下半身。下半身も指から、丁寧にね。
陰茎や陰嚢があれば、こっちの包丁で切りましょう、海綿体とか陰嚢の袋はこっちのがはるかに切りやすいからね。
あ、すんません、いい忘れてたけど、毛深いやつもいるからはじめに、全身の毛を綺麗に剃り上げるように。そっから剥離剤だったね。
肉だるまが出来たら、いよいよ臓物類の処理に入ります…

“どうする、ここで働く?血だいぶスゴいし汚くない?全部オレらが清掃だぜ?清掃係いるのかと思ってた”

“うーん、ま、慣れたらラクそうだけど”

“そっか、オレは人間培養する方がまだ向いてるわ”

“そうなんだ、給料まあまあだし、何ヶ月かやってみる、オレは”

“昔からお前は、何ごとにも一所懸命だもんな。適当にがんばれよな”



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