沙々杯応募・俳句3句
🔰 冬空を写したビルのドアを入る
ふゆぞらをうつしたびるのどあをいる
ここはビジネス街なので、ガラス張りのビルが立ち並んでいます。
その入り口の自動ドアを入るとき、空を割って入るような不思議な感動が
あります。
🔰 土手の草櫛けずり鳴く空っ風
どてのくさくしけずりなくからっかぜ
近くの川沿いの遊歩道を歩くと、寒風がひゅーひゅー鳴きながら土手の草をくしけずるように吹き抜けていきます。
🔰 主を亡くしマフラー長く解けたまま
しゅをなくしまふらーながくとけたまま
母の形見のマフラーは、巻かれることはなく、洋服ダンスに掛けられています。また、くるんと巻かれて外に出たいのかな、と思いつつ、私が使うのはちょっと悲しくてできないでいます。
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番外
🔰 誕生日母と出会った冬の朝
たんじょうびははとであったふゆのあさ
今日は誕生日です。初めて生まれたての私を見た時、亡母はどう思ったんだろう?
ずっと私を愛してくれたからきっとほほえんだだろうな・・・今は聞くことはできませんが、そんなことを考えました。
でも、俳句は字数が少なくて、↑の句では、誕生日出かけたら、お母さんとばったり会った冬の朝があったなぁ・・・みたいになってしまいました、ので、番外です。
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