俳句三句(ねんねこ・道・川)
🔰 ねんねこの子は母さんを一人占め
ねんねこのこはかあさんをひとりじめ
ねんねこでおんぶされていると、母さんの体温が伝わってきます。
背中に耳を付けると、かあさんの声がこんなに近くに聞こえます。
手を伸ばして、かあさんの肩を抱くこともできます。
もう一人占めです。
🔰君と似たマフラー姿さがす道
きみとにたまふらーすがたさがすみち
君、とはもう会えない、去って行った人です。
私がプレゼントした、ワインカラーのマフラーをいつも巻いていました。
一緒に歩いた冬の道では、もしかして出会うかもしれない、と、つい探してしまいます。
これが、「道」ではなく、「駅」だったら、君、と待ち合わせしている
ちょっと楽しい句になりますが、「道」となると切ない句になる。
「道」の意味は深い、と思います。
🔰コンクリに土手固められ川淋し
こんくりにどてかためられかわさびし
コンクリートを静岡ではコンクリ、と言いました。
草がさわさわと風に揺れ、イヌノフグリやシロツメクサの咲いていた土手は
コンクリートに塗り固められてしまいました。
間を流れる川は、それを眺める私の心と同じように、淋しそうです。
季語、入らず、すみません💦
コンクリに土手固められ冬の川 はどうでしょうか?
以上三句、ご感想、ご指導よろしくお願いいたします。
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