俺の歌#青ブラ文学部
俺はミュージシャン。売れてないしもう若くはないけど、夢は諦めてない。
今日は俺の歌紹介するよ.
昔よく行ってた飲み屋でのワンシーンなんだけど、こういう曲は俺の十八番って感じで。原曲は高校生くらいの時からあって、それを煮詰めつつ完成していったっていう。
まだレコードって歌詞が出てくるあたり、その当時の時代感なんかも伝わるかな。
土曜日の夜、地下街入り口で歌ってるから聞きに来てよ じゃ
Ballad of "Y"
空いてる MACY’S BAR は8時まえ
二杯目の GIN BITTER たのんだ後で気づいた壁の文字
そう 君の
消えかかっている俺の名前 読めない
あの頃 Sha-la-la-la Happiness
帰りのタクシーのBGM....STIEVE WONDER
君が教えてくれた借りたレコード
あのまま返せずに Say Good-bye
待ち合わせの彼女が来るまで
ゆれる Stop motion 写しだしたけど
忘れたい君の TENDERLY SMILE
二杯目の GIN BITTER はとても苦く
別れ際の微笑み思い出させる
こんなこと今さら…彼女には悪いと思うけど
今愛しているのは君との YESTERDAY
あのとき Sha-la-la-la Weakness
深夜の電話鳴り続けてた
俺は 受話器に手をかけたまま
眠れぬ夜はきっと同じだったのかも
待ち合わせの彼女が来るから
これ以上酔わせないでくれ
忘れたい君の TENDERLY SMILE
忘れたい君の TENDERLY SMILE
かの店に汝が刻んだる吾の名前などや哀しきおもひ誘わむ
かのみせにながきざんだるあのなまえなどやかなしきおもひさそわむ
(あの店に君が刻んだ俺の名前はなぜ哀しい想いをさそうのだろう)
おわり(747文字)
山根あきらさんの企画に参加させてください。
作中に和歌が含まれている物語、ということで
現代風な彼の歌の最後に思いっきり文語の和歌をいれてみました。
文法間違ってないかな…
山根さんお世話をおかけしますがよろしくお願いいたします。