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さよならと言った日

「さようなら」最近言ったことがありますか?幼稚園の頃は声を合わせて
「先生さようなら」「皆さんさようなら」と毎日言っていたのに。
あのちょっと不ぞろいで独特な抑揚、耳に残っています。

なぜ、言わなくなったのでしょう?
私の場合は、なんだか本当に別れてしまうようで、悲しくなるからです。
よく使うのは「じゃあね」「じゃあまた!」ちょっとかしこまったときは「失礼します」「お疲れさまでした」でしょうか。

「さようなら」の語源は「さようであるならば」という意味の接続詞です。
あなたと私が共に生きてきたことを振り返り、別れが不可避であることを確認しながら「そういうことならば」と次に向かう。この先どうなるかは口にしないけれど「つながっていけるかもしれない」という祈りが込められています。

東大名誉教授竹内整一さん

竹内先生のお話だと「さようなら」は、別れの言葉ではあっても、その意味は別れとは言い切れない。しかも「接続」詞である、深いですね。

そういえばもそんな歌詞ありました。

さよならは別れの言葉じゃなくて
再び会うための遠い約束

セーラー服と機関銃・来生えつこ作詞

サヨナラは悲しい言葉じゃない
それぞれの夢へと僕らを繋ぐ YELL

YELL・水野良樹作詞

どちらの歌も大好きで、ズンと心に響きます。
今までたくさんの別れを経験してきました。どう言い換えても、やっぱり別れは悲しい。相手の心が離れていくと分かったときは、もう引き戻せない。

こんな詩を書いたことがあります。

繋がれた手
さりげなくほどかれ
そっとあなたを見上げる
ふっと心まで
離れた気がして

そして恐れていた別れがやってきて・・・最後に送ったメール・・・
相手はどう思ったかな・・・

寝返りの先で
君にぶつかる
心地良い行き止まり
私は夢に戻る

さようなら

           おわり



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