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ヤクルトファン

詩の会の仲間に猛烈ヤクルトファンがいる。

Gさん78歳、バリバリ理科系、趣味多彩、飾らず率直、ちょっと天然。
わたしは詩の会事務局なので、皆の詩を集めて、プリントを作る、
というのを毎月やっているのだが、詩を送ってもらう締め切り日がきても、彼からだけメールがこない。電話して聞いてみると、

「アウトルックに2000通メールが溜まっていて、届いたメールがどっかにいっちゃうんですねぇ、送っても届かないみたいで・・・」

はあ、そりゃそうでしょ・・・

「物忘れが多くなって認知症の検査うけたら、30問のうち全問正解で、天才だと言われちゃってね」と雑談も嬉しそう。

スマホに無事、詩は届きました。毎月ほっとする瞬間です。

そして誰もが知るヤクルトの大ファン!彼の五行詩の大半は、ヤクルトシリーズなので、無記名の作品プリントを作っても、作者ばればれなのです。

2018年の作品

監督コーチ大幅刷新
キャンプにみなぎる
やる気・活気に連携プレー
高い意識に勝への執念
今年は行けるぞスワローズ

期待大きい今年のツバメ
開幕2週間で巨人を3タテ首位浮上
強いなと思ったら最下位中日に3連敗
昨年連敗記録作ったツバメは
これくらいでは落ち込まない、目指すはⅤだ
 

2019年

リーグ記録の16連敗の夜
息子曰く「こういう時に応援に行くのが
真のファン」
妻曰く「これくらいで落ち込んでいては
ヤクルトファンは務まらない」

2020年 

 昨年の新人王「村上」に
昨年のドラ1「奥川」加わり
ベテランの活躍呼び起こし
目指せ「バレ」抜きセリーグ制覇だ
スワローズ

(バレ、とはバレンティン選手、ソフトバンクに移籍、わたしも詳しくなりました)

2020年題詠「傘」

待ってましたこのお題
緑のビニール傘を
上下に振って
東京音頭が高らかに
響きわたる神宮の森

2021年題詠「酔う」

私は泳げないので船に酔います
飛べないので飛行機に酔います。
地面上は歩けるので車には酔いません。
吉永小百合には60年間、酔い惚れています。
ヤクルトの若き4番村上宗隆には
大活躍と謙虚さに酔い応援してます。

(勢い余って、六行となっています)

2021年題詠「目立つ」

2020東京五輪、野球の「侍JAPAN」5戦全勝で優勝
稲葉監督の作戦と山田と若手の大活躍目立ったが
チーム最年少21歳で8番を打ったヤクルト村上
欲しいところで適時打、進塁打、四球、申告敬遠、
攻守、好走塁、正に目立たぬ勝利の立役者


2015年、ヤクルトが優勝したときは、目にも鮮やかな蛍光黄緑色のユニフォーム姿で現れた。ぎょっとして、「それ着て電車で来たの?」と問えば当然のごとく「ええ!」勝利の美酒ならぬ、美ヤクルトを配ってくれ、ありがたくいただいた。

最近は残念ながら、白内障になり、球場に行っても球が見えなくなってしまったそうで、現地応援はもっぱら奥様。息子さんが入場券を入手するルートを握っているそうで、奥様は三日に明けず神宮か横浜スタジアムに出向き、外野で旗を振って応援しているとか。テレビで目を凝らしてもわからないのが残念だ。

がんばれヤクルトスワローズ!愛すべきGさんのためにも!

             

              おわり


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