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高校交換留学、エントリーする

以前AFSという留学斡旋団体を通して高校生で留学をした体験についてザックリと書きました。

今回はエントリーする際に行ったことを、記憶を掘り起こしながら紹介してみます。

志望国と志望動機

何はともあれまずはどこに留学したいか明確にします。
志望国が決定される前に、志望動機を原稿用紙1枚ほどにまとめ、AFSの事務所で簡単な面接がありました。
その国を選んだ理由とそこでやりたいことを話しました。

「君の野望を聞かせてほしい!」と熱血な質問をされましたが、私の場合は大した野望なんかなく、単に英語が好きだったため「もっと英語力を伸ばしたい。他文化を知りたい。」という安直な理由でオーストラリアとかニュージーランドを志望しました。

見事抽選に外れドイツに決まったときは、「まぁドイツでも文化は知れるし、どこでもいっか。言葉もまぁ何とかなるか(絶望&興味津々)」といった心境でした。
他のドイツ志望の同期たちは「サッカーが好きだから本場のサッカーを観たい」とか「クラシック音楽が好きだから本場のコンサートを観たい」という理由で志望国を選んでいました。

理由は何でもいいんです。
高校生で将来やりたいことがはっきりと決まっている人は少ないです。
単に他文化に興味があって、単にそこで暮らしてみたいってだけでも十分です。

将来岐路に立った時、留学の経験は必ず活きてきます。
それがいつかは分かりませんが、自分の経験をすぐに役立てる必要はありません。その時が来れば自然に役立つようになります。

ちなみに私の同期は高専生が多く、電気系やコンピューター系の最新技術に興味を持っているようでした。彼らの中でアメリカを志望した人はやはり「アメリカで生きた技術を見たい!」という理由が多かったです。

ホストファミリーに自分を知ってもらう

1年間外国で暮らすうえで1番重要なのはホストファミリーです。
これがハズレだと変更はできるものの、四六時中一緒に過ごすので辛い思いをすることになります。

私の時はホストファミリーに自分を選んでもらう「経歴写真付き履歴書」のようなものを作成しました。とは言ってもそんなに堅苦しいものではありません。
幼いころからの写真とその説明分を英語で書いて、自分の生い立ちと趣味、性格を紹介する書類です。作るのも楽しいし、見る方(ホストファミリー)もとても楽しかったと言っていました。

私の場合は、本棚にギュウギュウに収まっている小さい頃の写真や、ヘヴィーメタルが好きでギターでかっこつけている写真を貼りました。(いや、全然黒歴史じゃないから)
後にこのヘヴィメタの写真が決め手になり、とても良いホストファミリーと出会うことができました。さすが万能薬、ヘヴィーメタル。

一般的にホストファミリーにアピールすることと言えば「なんでも家事手伝います」とか「礼儀正しくてタバコも吸いません(国によっては年齢制限が異なるため)」といったものです。

そうするとホストファミリーもそういった家事手伝いの代わりに滞在させよう、という思惑が働くのでハズレを引く可能性があります。
家事を率先して手伝うのはもちろん大切ですが、お互いに気を許しあえる「家族」として過ごしたいなら本当の自分を知ってもらうことが重要です。

おわりに

たった1年の滞在ですが、高校生という多感な期に外国で暮らすとなると、志望国とホストファミリーは第2の故郷と家族になり得ます。

「住めば都」とはよく言ったもので若いと環境に適応する能力も高いのかもしれません。全然興味のなかったドイツですが、現在はここに骨を埋める覚悟をしています。

人生を大きく変えるきっかけになるかもしれない留学です。
せっかくなので自分の内面を「自分にもホストファミリーにも」よく知ってもらいましょう。


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