ドイツで1ヶ月ビザなし違法労働?/3大ヤバい外人局
結果的には違法労働はしていません。
しかしビザが切れた状態で労働するのはもちろん違法です。
事の発端はコロナが原因で遅れたビザ(労働許可証)の更新/延長です。
たいていの外人局は2、3ヶ月前からの更新申請を推奨しています。
私の場合は条件を満たしていたのでビザの期限が切れる前にいわゆる永住権を申請しました。「いわゆる」というのはこれは厳密には永住権ではなく無期限定住許可(Niederlassungserlaubnis)です。
許可されているだけなので、一定の条件が揃ってしまえばこの定住許可の効力はなくなってしまいます。ただ「永住権」の方が分かりやすいのでここではこれで統一します。詳しくは以下↓
さて永住権申請後、待てど暮らせど外人局からの返信はないし、毎日電話をかけても誰も出ないし、期限はどんどん迫っているしで、とりあえず永住権は置いといて普通にビザの延長を申請しました。
しかし待てど暮らせど外人局からの返信はないし、毎日電話(略)いよいよ危険だなってことでもうビザ延長は諦めて仮ビザを申請しました。仮ビザはその名の通り仮のビザで、なんらかのやむを得ない状況でも急ぎで出るビザ、というかただの紙切れです。
現在はコロナで大変な状況なので各都市の外人局もそれなりに対策しており、メールで申請すれば即郵送されてくると読んだので最後の手段を取りました。
しかし待てど(略)最終的に会社に泣きつき、提携しているコンサル会社と早朝に外人局に押しかけました。それでもあまり意味はなく、この時点でビザは1週間ほど切れていました。こんな状況なので事前予約なしでは中には入れてもらえません。厳ついガードマン2人(実際はそこそこ優しい)に遮られました。
コンサルの方がガードマンに押しに押して、仮ビザ申請に必要な書類(事前にメール済)を担当者の机の上に置いておくよう頼み込み、何とか書類だけは渡すことができました。ガードマン優しい。
このコンサル付き添いに会社持ちで100€以上かかっています。
「雇われている=守られている」を感じました。ありがたいです。
外人局の責任者には「ビザが切れているなら違法なので仕事はしないで」と電話口で言われ外人局へのヘイトがまた一層、積もりました。付き添いのコンサルは静かにブチ切れていました。
結局遅れの原因はコロナともう1つありました。
それは国内で引っ越した際にした新住居の申請が都市間でうまく共有されていなかったことです。一体何年前のイベントを引きずっているのでしょう。
勘弁してほしいです。
引っ越した際の申請書類をコンサルと外人局に再度提出し、待つこと2週間やっと仮ビザが送られてきました。
ビザというより、単なるA4のお手紙で「今持ってるビザは来年の1月まで有効だよ」と書いてあるだけです。
ビザなしから待つこと約1ヶ月、やっと安心して働けています。
来年の1月までに再度ビザの延長申請なり永住権の申請なりをしなければなりませんが、とりあえず肩の荷がおりました。
こういったケースはネットを検索した限り、対応の仕方はどこにも載っていませんでした。どこも条件さえ満たして外人局にきちんと事前申請していれば、最低でも仮ビザはすぐにもらえると記載されているだけでした。
万が一監査が入って違法労働がばれたら、会社はとんでもない額(2千万円ほど)の罰金を支払うことになります。
それが不安で弁護士の無料相談サイトに相談したら「外人局が推奨するように前もって更新/延長の申請をしていれば違法ではない」とのお墨付きをいただきました。
もし何らかの原因で、条件は満たしているのに仮ビザすらもらえない状況に陥っても、事前にメールで申請しておくことで証拠が残るので安心です。こんな面倒なことは誰にも起こって欲しくはありませんが、絶望する必要はない、と言うことだけお伝えできていれば嬉しいです。
そして3大ヤバイ外人局は以下です。
Essen(エッセン市)
Dortmund(ドルトムント市)
Duisburg(デュースブルク市)
企業向けに全国でコンサルティング業を営んでいる会社の方からたまたま聞いたので絶対的な確証はありません。
これらの市は全て1つの州に集まっているので、ちょっと不自然かもしれません。しかし工業地帯で人口が最も多い州であることを鑑みると、納得してしまいます。
何がどうヤバイのかというと、手続きに必要なステップを故意に増やし、申請までに異常な時間をかけたり、差別的な言動を平気でしたり、というものだそうです。
駐在などでこういった市で働く際は、ビザ申請をスムーズにするためにまずは近い都市のマンスリーマンションなどへ引っ越すことをおすすめしているそうです。
そこまでする必要があるのか、と私も思いましたが駐在する方は会社の重要なポジションについているので無駄にできる時間はないんですね。
何かと散々な言われようのドイツの外人局ですが、この記事を読んで無駄な時間と無駄足を少しでも省くことができたなら嬉しいです。
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