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「好き」は最強のエネルギー

 今朝のサタデープラスというテレビ番組で、北海道上富良野町にある「第一食堂」を経営し料理の腕をふるうお母さん(店主)に密着した特集が流れていた。そのお母さん、365日10年以上1日も休むことなく、早朝から夜遅くまで店を切り盛りしているという。そして、高齢者に「配食サービス」をし、食事を届ける。朝4時から仕込みをし、店を閉める夜7時まで、休憩はほとんどとらないようだ。「なぜそこまで頑張れるのか?」という記者のインタビューに、お母さんは「困っている人を見過ごしてられない。困っている人の力になれる、この仕事が好き。」といった感じの回答をしていた。お母さんは、地域の高齢者の生活を支え、地元の人から愛されている。人情味あふれるお母さんとそれを支えるあたたかい家族に感動した。

 さて、話が少し変わるが、元旦に乗った飛行機で機内誌を読んでいると、日本航空の赤坂社長のあいさつが目に留まり、新年一発目心に響く話であった。見出しは『「好き」の力』。(全文は日本航空の機内誌「スカイワード」2023年1月号を読んでほしい)どんな話なんだろう、って読み進めてみると、次のようなことが書かれていた。

「好き」の力
・・・
 私を含めJALグループ社員も、飛行機、空港、空といったいくつかの流派はありますが、皆共通の「好き」を持ち合わせて集まっています。この「好き」を原動力に、お客さまにもっと素晴らしい夢や感動をお届けできればと思うのです。
JALグループ機内誌【スカイワード】2023年1月号 p.3より引用 

 日本航空の社員は皆共通して、飛行機や空、空港が「好き」があり、そんな大好きな飛行機での空の旅を、空港を、楽しんでもらいたいという思いで溢れているという話である。

 そういえば、先日、日本航空の元社員と直接話をする機会があったが、その方も「やっぱり空港が好きなんだよね。わくわくするじゃん。」とおっしゃっていた。また、スカイマークの会社説明会でも、「社員は、飛行機とか空港が大好きな人がほんとに多いね。だから、お正月とかお盆休みでも、社員は頑張れるんだと思うんだ。」と話されていたことを思い出した。やはり、日本航空だけでなく、航空業界で働く人の原動力には、飛行機や空が「好き」が共通してあるようだ。

 航空業界に限らず、他の業界や仕事でも輝いている人は皆なにかしらの「好き」を原動力にもっていると思う。前述した、第一食堂のお母さんの話も、「困っている人の力になれるのが好き。幸せ。」と話していて、まさにここでも当てはまる。他にも、私自身これまで色んな大人と話してきたが、飲食店をやっている方は、「お客様がお店にきて元気になって帰っていくことが好き。」って言ってたし、染め物の職人さんは「決して楽な仕事じゃないし大変だけど、かっこいいしずっと残していきたい。この仕事が好きなんだ。」って目を輝かせて話してくれた。

 苦労もいくつもの試練があっても、それでもやり続けて活躍している人に共通するのは、何かしらそこに「好き」があって、その「好き」が原動力になっているのではないか、と最近つくづく思う。

 私自身のことを振り返ってみても、例えば、かれこれ10年以上続けている書道は自分と向き合える時間という「好き」があるし、中学校時代からいろんなボランティア活動に参加し続けているのには、地域や社会の力になれる、自分だけじゃなくてまわりの誰かをハッピーにできるという「好き」がある。やっぱり、自分自身も「好き」は大きな原動力となっているようだ。今、この文章を読んでくださっている方にも、きっと「好き」が力になっていることがあるのではないだろうか。

 なにかを頑張る、やり続け、成果を出すうえで、「好き」はきっと最強のエネルギー源になると、改めて思う。

 何事においても自分自身がその物事に対して、「好き」かどうか「わくわくできるか」は、走り出し、そして走り続けるためにとても大切なのではないだろうか。どれだけ技術が進んでも人の心を動かすのは人であるように、人間は実に感情の生き物だから。

 自分の「好き」はなんだろう、どんなとき、どんなことが「好き」だろうって、自分自身の「好き」という感情に向き合い、自分を知る、そんな時間をつくってみるとあなた自身のエンジンがかかるヒントを得られるもしれない。


 今日も読んでくれてありがとう。





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