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核廃絶の優先順位

おはようございます。
本日から仕事開始の予定だったのですが、妻の体調が悪いのと子供の予防接種の予定日だったこともあり、休暇を延長しました。

さて、本日は早速本題に参りましょう。
またまた少し前の話題ですが、日本原水爆被害者団体協議会という団体がノーベル平和賞を取りましたね。
それ自体は良いことだと思う反面、結構モヤモヤする言説をよく見るため、少し記事を書こうと思った次第です。
まぁ、そもそも個人的にはノーベル平和賞なんて「ノーベル政治賞」だろ、と思っているタチなんですけどね。
それはそれとして、過去記事でも書きましたが、アメリカによる原爆投下は悪魔の所業だと思っていますし、関係者はきっちり地獄に落ちて欲しいと未だに思っています。
核兵器だって、できることならば全世界から消滅するに越したことはないでしょう。
それは大前提として、安全保障上では色んな問題があります。
上記の団体は、我が国が核兵器禁止条約に加盟していない(オブザーバー参加すらしていない)ことを非難しています。
一見、唯一の戦争被爆国たる日本は率先して加入してもおかしくないと思ってしまいます。
では、入っていない原因は何でしょうか?
答えは、アメリカの核の傘に安全保障を負託しているからです。
そして、我が国の直接の脅威である国は、全て核保有国です。
そうした国に対して、キチンと抑止力を発揮するためには、核兵器の存在はなくてはならないものなのです、残念ながら。
確かに、全世界から核兵器が無くなれば、それほど良いこともないでしょう。
ただ、現実的には危険な国家ほど核兵器を手放しません。
脅威である国が核兵器を手放さないにも関わらず、自分だけが核兵器を完全に拒絶したらどうなるでしょうか?
答えは、良くて絶え間ない核の恫喝に曝されるでしょう。
最悪のパターンは、我が国が核の炎に包まれることになります。
唯一の被爆国としての最大のプライオリティは「全世界から核の脅威を排除する」ことではありません。
それは達成することが望ましい目標であり、最も優先順位が高いのは「我が国、国民が二度と核の惨禍に見舞われない」ことではないでしょうか?
本当に核兵器を無くしたいのであれば、真っ先にロシア・中国・北朝鮮に対して核兵器を全て廃棄させるべきでしょう。
どうして、日本に対して核兵器に関する規制を強要するのでしょうか?
自衛隊に対する議論でもそうですが、脅威があるからそれに備えざるを得ないのです。
にも関わらず、その受動的な盾が戦争を誘発するかのような言説を振り撒き、正当な権利として自衛する権利さえ侵そうとする人々の目的とは何なのでしょうか?
現在では、情報戦が活発になっています。
SNSをはじめとして、あらゆる言論空間が戦いに利用されます。
ベストセラーになった超限戦もありますし、中国では三戦という形でオーソライズしています。
ロシアやウクライナだって、火器が飛び交う戦争をする傍ら、積極的に情報戦の応酬を繰り返しています。
当然、アメリカだって大々的に情報戦を行なっています。
そもそも中国にとっては、戦わずして意思決定を歪め、我に有利な戦略環境を醸成する情報戦は、数千年前からの御家芸です。
忘れてはならないのは、綺麗事を抜きにして、我が国、我が国民にとって何が最も重要であるかを忘れず、安易に綺麗事に流されないことではないでしょうか?

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