父の介護はやりたくないのが本音
ここまで育ててもらったんだから、親の介護をするのは当たり前。
そう思うものの、自分の心が追いつかない。
父は現在78歳。
糖尿病Ⅱ型の持病があり、それに関連してメニエール、緑内障、心不全の既往歴もある。
父が70歳を過ぎたあたりから自立してできることが少しずつ減ってきた。
まず最初にあったのが排泄。
トイレまで間に合わなくなった。
そこからオムツをしてもらうまでが大変だった。
メニエールを発症してから聴力が低下したときもテレビの音量がとんでもないことになっていることを指摘しても知らぬ顔。
集音器を買ってあげてもなかなか使ってくれない。
緑内障で左目の視野が欠けているのに自転車に乗りたがる。
心不全で入院した際には一時は歩行器を使うレベルまでADLが低下した。
それにも関わらず、バリアフリーではない家での生活に固執した。
そしていよいよ認知症の疑いも出てきた。
同じ会話の繰り返し。
耳が遠いから会話するのにもエネルギーが必要なのに、同じ内容を何度も繰り返すとなると疲れてしまう。
とにかく、自身の身体機能が低下していることを甘く見積もってる部分が目に余る。
そのことが身近な人間に負担やストレスを与えていることに気づいていないように思えてしまう。
そんなこともあって、自分は父の介護がストレスだ。
父が心不全で動けなくなったときに老人ホームを探したのだけど、妹が自分で面倒を見たいという話になって、現状は父と妹が2人で暮らしている。
そういう意味では父の介護から解放されてはいる。
でも妹が介護できなくなったときはどうなるのか?という不安もある。
とはいえ、起きてもいないことを不安に思っても仕方ない。
妹を近くからサポートする形にして父の介護を継続していくしかない。
個人的には妹の人生も心配ではある。