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【思い出日記】十勝岳の秋と冬

百名山にして、活火山の「十勝岳」
山頂に立ったのは一度だけなのだけど、とても達成感があったのを今でも覚えている。

体調不良もあって遠ざかっていた登山をもう一度やろうと思い立った2015年。
近場の低山からスタートして、徐々に強度を上げて山の身体を作り直して、その年のうちに百名山を登ろうと目論んだ。

9月の連休を使って前泊、後泊の3日間でスケジュールを組んだ。
登山の日は天気もバッチリ。山頂方面がしっかり見える。
白銀荘をスタート。
樹木のない山肌も陰影がしっかりしていてかっこよかった。

白銀荘からスタートして山頂方面を望む
火口からの噴気も活発
溶岩が固まったままの地形

コースタイムは覚えていないけれど、無事に登頂できた。
余力がなければピストンで下山しようと思っていたけれど、まだ大丈夫だったので縦走していくことにした。
十勝岳~上ホロカメットク~上富良野山~凌雲閣へ下山。

十勝岳から離れるにしたがって植生も回復して紅葉も楽しめた。

チングルマの紅葉も綺麗

白銀荘に戻ったのはバスの関係もあって、16時くらいだったような気がする。
下山後には雨にも降られて山の天気に驚かされた。

長時間の山行で肉体疲労はあったものの、精神的な充実感はすごかった。
やればできるっていう自信がついた。


2年後。
火山好きの自分にとっては冬の火山がどんなことになっているのか興味津々だった。
登山仲間を誘って、冬の白銀荘に泊まって安政火口を目指すことにした。
本格的な冬山登山ではないにしても、スノーシューで登っていくのはそれなりにしんどい。

地熱で岩肌が見えている
噴気のあがる部分も全面的に溶けているわけではなかった
雪原についた山スキーの跡

冬の火山を目指して行ったものの、地熱で雪がないなんてことはなく、少し岩肌が見えている程度だった。
その後行った、阿寒の白湯山の方が地熱はすごかったんだなと思った。

そのときの自分は知らなかったのだけど、山スキーの場所としても有名らしく、多くの跡がつけられていた。
スキーは苦手なのだけど、自分で登った山を滑るというのも面白そうだなとは思った。

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