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【自己紹介】なぜ農業を選んだのか。

初めまして。
千葉県で雇用就農をして独立を志している若手農家です。
東京から拠点を移して早3ヶ月が経とうとしています。
そんな中で感じたこと、これから感じることを発信していきたいと思っています。
最初の投稿は自己紹介がてら今まで僕が進んできた道をざっくりと振り返っていきます。
なぜ農家なのか。農家にこだわる理由はなんなのか。
そんなことを綴れたらなと思います!


サッカーに明け暮れた日々

僕はもともと絵に描いたようなサッカー小僧です。
小学校5年生から大学2年生までサッカーのことしか考えていないような学生生活を送っていました。勉強に取り組んだ記憶はほぼないな…。

中学は地元のクラブチームでのびのびとプレーして長所を磨きまくった記憶が色濃いです。
今思えば一番練習が楽だったな笑

憧れの高校サッカー

高校は故郷の東京を離れ、福岡で3年間寮生活。
いくら金を積まれても戻りたくないような練習内容をこなしていました。

1年生の頃は初めての縦社会で地獄の練習が終わっても精神的に圧迫されてる気がして(部屋の先輩は半端なく優しかった)帰省まだかよ!!と思いすぎてカウントダウンのアプリを毎日見てました。

2年生は紆余曲折がありながらも耐え抜いて、
3年生になってようやくスタメンに定着しましたが、チームとして思った結果が出ず最後の大会は県ベスト8。(逆転負け)

人生で一番悔しかったことはなにかと聞かれたら引退試合と答えるであろうほど悔しかったし、今でも夢に出てきて僕の睡眠を阻害してくる。

最後の大会での一枚

大学サッカーでの未熟な選択

大学は埼玉で1部リーグ所属で関東大会にも出場できるハイレベルなサッカー部でした。
ここで一つの疑問が浮かび上がります。

あれ?コイツ、サッカーしてたの大学2年までやん。もしかして卒業してない感じ?

その通りでございます。
3年生の秋に退学してしまいました。
原因は監督との隔たりや長期の怪我、鬱っぽくなったのが背景にあります。
選手としても人間としても未熟すぎた故の選択でしたが後悔は全くしていません。
なぜならここからの道があまりにも充実していたからです。

六本木の一流鮨屋での修行

僕の地元の友人の一人に鮨屋で独立を目指して日々奮闘しています。(サッカー辞める時も親身に話聞いてくれた親友)
そんな彼が大学もサッカーも辞めてフラフラしていた僕を鮨屋の道へと導いてくれました。
この選択が全ての始まりで、今ではその友人に心の底から感謝しています。協力できることがあればなんでも手伝いたいと思ってますし、そう思わせるほどナイスガイな男です。

釜炊きのお米

ミシュラン一つ星の破壊力

六本木駅から徒歩1分の好立地に位置するこの鮨屋は江戸前鮨で2008年にミシュラン一つ星に輝いていて、数々の有名人が来店する名店です。
主に18:00からと20:30からの2回転かつ六本木プライスで、初めて出勤した時に「1日でこんなにも金が動くのか!!」と衝撃を受けたのを覚えています。
来店する方は外国人も多く、「日本の文化はこんなにも世界に通用するんや。クソかっこいいやん!!」と思わせてくれました。

親方のパーソナリティ

週2勤務だったのが週3になり、4になり最終的に週6で勤務するようになったある日ふと疑問に思うことがあった。
ミスをしても、皿を割っても親方が僕に対して一切怒らない。
鮨屋の大将は頑固で、てやんでい!みたいなイメージをしていたし、正直殴られる覚悟もしていた。
親方に対して単刀直入に聞いた。
「なんでそんなに怒らないんですか?」
答えは、
「怒ってもなにも解決しないだろ?それにみんなが働いてくれるおかげで自分の商売が成り立ってるんだよ」

おいおいなんだよそれ。カッコ良すぎるじゃねえか!こんな大人になりてぇ!!!

心の底からそう思わせてくれたし、なんならちょっと泣きそうになった。
今でも親方のマインド面はものすごく参考にして日々を過ごしている。

江戸野菜との出会い

かなり長くなりましたがここからが本題です。

小松菜の可能性

鮨屋で働く日数が増えるにつれ、野菜に触れ、食べる機会が増えていきました。
最初に調理された小松菜を食べた時はかなりびっくりした。
面白いと思うほどに野菜が美味しい。
今まではどこかで「野菜は栄養が満点だからなんとなく食べる」と思っていたのが、「野菜は美味しいから食うんだ!!」と思うようになった。
調理方法でこんなにも味が変わって、食べても食べても食べたいと本能に訴えかけられました。
白エビに添える大根のつまや、親方のお知り合いの農家さんから送られてきた雪下にんじんもヤバいくらい美味しい。

激ウマ小松菜

生まれて初めて野菜に魅せられた瞬間だった。

異変

鮨屋で働き始めて1年半が経った頃だった。
野菜は美味しいし、働いていても苦しくない。給料も良い。
けど、なんかもどかしい気持ち。
これなんなんだろうと考え始めたある日、答えに辿り着いた。

生活リズムの変化

毎日13時に出勤して0時に店を後にする。
就寝時間は大体2時くらいになる。
そして一日中太陽の当たらない室内で黙々と仕事をする。

そう。僕は完全に自律神経がラリっていたことに気づいてしまった。
夜はしこたま疲れているけどなんか寝れないし、目覚めも良くない。
健康状態も最悪だったと思う。
人間としてのリズムが完全に狂ってしまった。

仕事内容

僕は割と多動的だけど不特定多数の人と仲良くなるのは苦手だ。
そして鮨屋は基本的に毎日やる作業が決まっている。
だが、毎日来るお客さんは変わっていく。
板場での仕事は好きとは言えなかった。
お客さんともうまくコミュニケーションが取れてるとも言えない。

俺、この仕事向いてないんじゃね?

そう思ってからの僕の行動は早かった。

自分、農家になります

そう親方に告げたのはちょうど1年前くらい。
野菜に魅せられたのもそうだし、農家の生活スタイルは自分の肌に合ってると思った。
し、実際合っている。

親方も快く送り出してくれた。

独立願望

3社面接させていただいて、ありがたいことに3社とも採用の通知が来た。
一番面接が楽しかったのが今雇用就農でお世話になっている千葉の生産法人だ。
実際、仕事もすこぶる楽しい。
極めるのがかなり難しい職種だと感じているけどそっちの方が自分に合ってると思う。

今やってることを活かして独立したい!!

そして日本の農業をもっと明るく照らしたいし今いる会社にも恩返しがしたい。
そして大学辞めてフラフラしてても顔色ひとつ変えなかった両親に親孝行したい。

過去から現在まで振り返って思うのは普通はできないと思うことも挑戦し続けたんだから、大人になった今、努力が芽吹くまで挑戦し続けてやろう。
ということ。

そんな挑戦の日々を記録していきます。
これから関わるであろう農業関係者の皆様、どうぞこれからよろしくお願いします!!






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