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ほっこりしたお話

こんにちは、にっしーです。
最近聞いた、ほっこりしたお話を2つほど。

ご近所に猫友がいます。
そこのお家には、外猫の三毛猫さんが良く来てました。
ご飯をあげてたのもあるのでしょう。
ウチの三毛姉さんと似てるので、えっ!? って驚いた経験があって、強く記憶に残ってた三毛猫さんでした。
外猫さんとは思えない人懐っこい子でした。
注意して見てると、他のお家でも、違う名前で呼ばれてて、ご飯を貰ってるよう。
で、猫友さんの家で、ついにその子を飼おうってなったんですね。
室内飼いの猫として。

無事に三毛猫さんは、そこのお家の猫になったのですが、そこは外猫さん。
外へ出たがり、何度か脱走もしたそう。
なんとか脱走しないように出来ないものか……。
お悩みの中、寒くなり始めたので、冬支度でこたつを出したそうです。
初めは、これ何? って警戒した三毛猫さんですが、こたつに恐る恐る入り……。
猫友さん曰く、三毛猫さんの瞳が輝いたのだそう。
この世に、こんなステキなモノがあったの!? って。
以来、三毛猫さんは、すっかりこたつ猫になって、もう外に出して、って言わなくなったそうです。

三毛猫さんの表情が浮かぶようで、そして車とか危ない目にも合わなくなったのですから、良かったですね、ってほっこりしました。

次は良く行く床屋さんのワンちゃんのお話。
床屋さんって言い方が好きで床屋さんって言ってますが、理髪店です。
そこのお家の娘さんが犬を飼いたいってなり、保護犬を迎え入れたんですね。
何があったのか、すごく怖がりのワンちゃんで、昼間はお店の隅っこにいて、散歩行くぞ、って連れ出すと怯えて外に出たがらないし、出たとしてもすぐに戻りたがる子でした。
お店の隅っこに居たのは、世の中怖い人間ばっかじゃないんだぞ、って馴れさせる意味もあったそうです。
でも何故かそのワンちゃんは、私のそばにはやって来て、手を舐めたりするので、お店の方は驚いてました。
こういうのって嬉しいじゃないですか。
そのワンちゃんが好きになりました。

やがて年月は流れ、そのワンちゃんも初老に差し掛かるお年に。
お店の方が言うんです。
「年をとったからですかねぇ。近頃、頑固になって、要求を聞かないと吠えるようになったんですよ。ちょっと困ってて」
このお話に、私はほっこりしたんです。
だって、人間や他の犬にさえ怯えてたワンちゃんが、ワガママを言えるようになったって事じゃないですか。
この人達にはワガママを言ったって、酷いことをされない、ってそのワンちゃんは信頼したんですよ。
幼少期に何があったのかは分かりません。
でも、ちょっと長い年月は掛かってしまったけれど、ワンちゃんはワガママが言える自分の家族を手に入れたんです。

「困ってるって言ったって可愛いんでしょ?」
聞くと、お店の方は、照れたように微笑みました。

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