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自分まかない#06 おせち料理でまかない
※このたびの能登半島地震において、被災された皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。また羽田空港での航空機衝突事故の影響で、各地で混乱が生じております。どうか穏やかな2024年が、訪れますように。
フリーランスは、自分で働き方を決められる割に忙しない。目の前の仕事を言い訳に、ついついおろそかにしてしまうのが食事だ。けれども食べるは“生きる”の源。簡単でも自分でまかなうことは、己をいたわる行為でもある。フリパラ編集メンバーでライターのジャスミンと、5分でめぐる食の冒険。
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あけましておめでとうございます。
この冬は記録的な暖冬と言われているし(“暖冬”というより、極寒と小春日和が行き来している感じ)、仕事まわりはそわそわと落ち着かなくて、もう年の瀬・お正月な感覚からは縁遠い、という人もいるかもしれない(ちなみに私はそのひとり)。
それでも三が日くらいは少しばかりおせち料理をつまんで、束の間だけでもお正月気分に浸ってみる。そうすると冷蔵庫の隅で、“ヤツら”が、ちょっと居心地悪そうに、いつまでも佇んでいるのだ。世の中は再起動し始めているというのに。
ということで、今回はおせちの残りで自分まかない。成人の日の3連休で“あわよくばもう一献”を狙う人にも、参考になりそうなメニューも用意した。そして今回紹介するのは4品。まかないからのお年玉である。
紅白なますのカリカリ焼きそば
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紅白なますの酸味で焼きそばをさっぱりと。せりをパクチー、白だしをナンプラーに変えて、アジアっぽくアレンジしても。
〈材料〉(1人前)
・紅白なます:小鉢に盛るくらい
・中華麺:1玉
・豚肉:60~70g
・せり:1/2わ(50g程度)
・日本酒:大さじ1
・ごま油:大さじ1
・白だし:大さじ1
〈つくりかた〉
せりは5cm幅に切り、茎と葉で大まかに分けておく。豚肉は細切り。
中華麺を耐熱皿に入れ、日本酒をふり、ラップをかけてレンジで1分加熱する。
豚肉をフライパンで少し色が変わるまで炒めて皿に取り出しておく。フライパンを軽く拭いてからごま油を入れ、2)の中華麺をほぐしながら入れる。強めの中火でしばらく動かさずにおいて、麺がカリっときつね色になったところで裏返す。
中華麺が両面しっかりと焼けたら軽くほぐしながら、せりの茎の部分と3)の豚肉を入れて軽く炒める。白だしで味つけ。
皿に盛りつけ、汁気を軽く切った紅白なます、せりの葉の部分をあしらって、できあがり。
たたきごぼうの卵巻き
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卵焼きの真ん中にたたきごぼうを巻いて。緑の要素で色味を補って。お弁当にも。
〈材料〉(つくりやすい量)
・たたきごぼう:小鉢に盛るくらい(6~10本)
・卵:3個
・冷凍いんげん(解凍しておく):1本
・みりん:大さじ1
・白だし:大さじ1
・サラダ油:小さじ1~大さじ1
※冷凍いんげんはほうれん草のおひたしや、おくらなどで代用しても。
〈つくりかた〉
卵はよくといて、みりん、白だしで味をつける。
卵焼き器にサラダ油を薄く引き、1)の卵液を適量流し入れる。卵焼き器の奥にたたきごぼうと、いんげんを並べ、程よいタイミングで手前に巻く。フライ返しを使うとよい。
2)を卵焼き器の奥に寄せ、以降、卵焼きを焼く要領で、卵液を流す→巻くを数回繰り返す。
食べやすい大きさに切って盛りつけ。たたきごぼうの和え衣をまぶしてできあがり。
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ごまめのポテトサラダ
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ポテトサラダとごまめの、意外な相性を楽しんで。クラッシュした柿の種がアクセントに。
〈材料〉(1人前)
・ごまめ:小皿に載るくらい
・ポテトサラダ:1人前
・柿の種:適量
※ポテトサラダはお好みのものを。写真はジャガイモ2個をレンジでゆで、玉ねぎ(みじん切り)1/2個、人参(粗みじん切り)1cm、冷凍えだまめ(正味)大さじ2程度を、ヨーグルト大さじ1で和え、塩コショウで味をととのえたもの。
〈つくりかた〉
ポテトサラダにごまめをまぜる。ごまめはなるべく1匹ずつ離し、つぶさないように気をつける。
しばらくなじませてから、小皿に盛りつける。ごまめをあしらい、柿の種を手で砕きながら散らしてできあがり。
伊達巻きとベーコン&ブロッコリーのクリーム焼き
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伊達巻きの甘いの、ベーコンのしょっぱいのが交互にやって来る、異次元まかない(笑)。寒い日にアツアツをどうぞ。
〈材料〉(直径約10cm×深さ約5cmのココット1台分)
・伊達巻き(大きめのもの):1cm程度の厚さ2枚分
・玉ねぎ:1/4個
・ゆでブロッコリー:4~5つ(80gくらい)
・ベーコン(切り落とし):50g
・バター(有塩):小さじ1
・生クリーム:50~60ml
・とけるチーズ:大さじ1
・黒こしょう:適量
〈つくりかた〉
伊達巻き、ゆでブロッコリー、ベーコンはひと口大に切り、玉ねぎは薄切りにする。
ココットに玉ねぎとバターを入れて、ラップをかけて1分程度レンジで加熱する。加熱後ラップを外し、ゆでブロッコリーを入れて、ラップで再び閉じてしばらく置いて温める。
2)に伊達巻きとベーコンを加え、ブロッコリーがバランスよく並ぶようにととのえ、生クリームを注ぐ。
とけるチーズを載せて、黒こしょうを振って、オーブントースターで15分ほど焼く。途中、上面の焼き具合を見てアルミホイルをかぶせる、トースターの設定を下火のみにするなど、焦げないように調整する。
やけどしないように気をつけて、トースターから取り出してできあがり。
いかがだっただろうか。本年も続けるつもりの、まかないの旅。あくまでマイペースで。旅先での意外な出会いが、みなさんの胃袋と心を満たし、活力につながれば幸いである。
〈ひとこと栄養メモ〉
おせち料理は全般的に塩分が多め。アレンジするときは薄味を心がけると、バランスよく仕上がります。(管理栄養士・たなべやすこ)
ジャスミン
フリーランスライター/ 『フリパラ』編集メンバー。
話し手・届け手・読み手の「健やかな生きざま」に、ほんの少しでもつながる期待を込め、オウンドメディアや個人出版、Web制作などに携わる。趣味はプチリッチフード探索。
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