『なにをするかより、なにをしないか』の3つの罠
『なにをするかより、
なにをしないかを決めることが大切』
などということを聞いたことがありますよね。
真実ではありますが、
行間に隠されてしまっていることがあります。
最初に聞いたとき、
みなさんが思い浮かべることは、
『なにかやめて時間を作る』
ということでしょう。
これ自体は正しいですが、
最初にやるべきことは
『やめることではありません』
では、
なにか時間を投入したいとき、
どうしていくのかを考えていきましょう。
1つ目の罠 - 行動第一
何か習慣や取り組みビジネスをする際には、
ゼロからの人はまずスタートして、
リリース(公開)することから始める必要があります。
Showroomの前田さんは、
小学生の頃にギターの弾き語りからビジネスを考えましたし、
ZOZOの前澤さんは、バンドを辞める前にレコードの転売をしていました。
転職と副業の掛け算で有名なmoto.さんは、
小学生の頃にメルカリのアナログ版をやっていました。
こうやって、ビジネス感覚のある人たちはビジネス感覚を生まれ持っていたわけではないことがわかります。
個人でなにかを始めるには、
・スタートすること
・フィードバックして改善すること
よくある表現をすると、
PDCをずっと繰り返すことです。
なぜ、スタートからなのかというと、
盛大な三日坊主の方は、
年間計画を立てて、上手くいく人生が変わる計画を立てます。
しかし、実際には、残業や予定していなかった用事、飲み会とかで、計画はズレるが、フォローすることをせずに自分との約束を守りません。
初日からサボる人もいます。
計画から始めると、計画疲れというものを引き起こすため、壮大な計画を立てる人はそこで終わります。
あと、人には生きていく本能のために変わらない性質があります。
恒常性維持機能(ホメオスタシス)といいます。
この機能のため、変わろうとすることが負荷になるため、ついついサボってしまいます。
メンタリストDaiGoさんの著書『ポジティブチェンジ』でもほとんど同様のことを上げていました。
計画より行動を開始しろということです。
2つ目の罠 - 習慣化
やらないことを決めることで、
ホメオスタシスの働きにより、
行動を起こさない上に、
やらないと決めたことをやるため、
罪悪感にさいなまれ、
生産性が上がらず、
負のループに陥ります。
実際には、品質は、バランスでできています。
・量
・質
・生産性
はバランスなのです。
すべては量からはじまります。
人の三倍こなすと、
人の三倍スピードが上がります。
三倍のスピードがこなせる人は質が高まります。
質が高まると、機会的に行う部分と手作業を分けて考えることが増えるため、生産性が向上します。
では、量をこなすために必要なことはなにかというと、
『マニュアル化』
です。
ご飯を食べる時は、
アウトプットする概要を考えて、
ご飯を食べ終わったら、概要をアウトプットします。
運動してお風呂に入ったら、内容をアウトプットして、歯磨きやストレッチしながら今日のアウトプットをセルフチェックするというように、
生活で必ず行うこととセットにするとよいでしょう。
マニュアル化
は、習慣化して量につながります。
やっとすべてことのスタート地点に立つことができます。
やめることを決める前にやりはじめることができます。
3つ目の罠 - 犠牲
なにかをやり続けていると、
もっとやらないといけない感覚になる瞬間がきます。
成功するまで続けていれば必ず成功するわけですから、量と質と効率化に時間的、金銭的な投資をします。
そこで、テレビを見たり、SNSを見たり、なんとなくダラダラしたり、ゲームしたりマンガしたりという時間の浪費をやめることに繋がります。
飲み会や趣味、人間関係も犠牲にすることもあるでしょう。
そこで初めて出てくるのが、
なにをするかより、
なにをしないかを決めること。
です。
洗濯と集中のために、
なにを短期的に犠牲にするのか。
これに向き合ったとき、
初めてNot to doリスト(しないことリスト)を作るということです。
自宅での飲酒やタバコをやめて、アウトプット活動につながることに専念する。
どうせ、家族のことや家事はある程度しなくてはならないわけですから、もう我々には他に時間を浪費する余裕はありません。
この犠牲にわれわれは向き合う必要があるというお話でした。