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「休みに入って何してるの?」、休みなのに何かしないといけないこの世の中って結構狂ってると思う。スタートアップ退職有休消化中に考える。

5年半勤め、最後には執行役員をしていたベンチャー企業を辞める決意をし、有休消化中の夏休み。こんなに長く何もしない(無職)なのは久しぶりなので、自分に何かを課す意味も込めて、心境の変化や日々の過ごし方について書いておこうかと思ったり、今だけ思ったり。

「何してるんですか」と、有休消化中のことをよく聞かれるが、「いやー、特に何もしてませんね」と答えると、なんとなく「つまんない」空気が流れるのはなぜなんだろう。

海外旅行に行きましたとか、何か新しいことを始めましたとか、期待されているようだ。

しかし、本当に何もしてない。
本読んで昼寝してとかそんな感じであるのだよ。


旅行に行ったけど長野日帰りとかだし、探偵事務所の面接を受けるとか、朝顔を30年ぶりに育ててるとか、歯の治療が終わったとか、そばアレルギーを発症して死を恐れたとかあるけど、たぶん期待してるものとは違うだろうな。


向こうも社交辞令で聞いてくれてるのだとは思うが、ちょっと何もなさ過ぎて申し訳ない感じになるのはなんなんだろう。悪いことしてないのに。

なんつーか、「なんかやってなきゃいけない」みたいのって、世相だよなと思う。


Instagramで出かけたところやアタシこんなことやってますって発信するのと同じで、見てる人のために何かしなきゃみたいなのって、本旨とずれるというか。

何かやるのは、人に話すためじゃなくて、自分のためであるはずだ。それが人にとって大したことじゃなくても、自分にとって有意義ならいいのだ。本読んでます、も然り。大したことじゃないけど、私には良い時間の過ごし方の一つである。


有休消化期間、おそらく、人から見るところの何もしないまま終わりそうだ。

近々、CEO主催の送別会の席に呼ばれているが、冒頭の会話が想像出来る。

「なにしてんの?」
「いやー特に何もしてないですね」
「えー、そうなの?!もったいない」

探偵事務所の面接の話でもしよう。



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