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【コピペOK】#03:業務委託契約書(フリーランス・受託者向け)+質問受付

弁護士である私が実際に使っている業務委託契約書のひな型を公開します。

【契約書の説明】
業務委託契約書。フリーランスの方や会社が業務を請けることを内容とした契約です。

【どちらサイドに有利な契約か?】
基本的に受託者(フリーランス・受託会社)側に有利になるように文言を作成しております。
委託者側に有利なひな型はこちらです→(現在作成中)。

【解説】
成果物の作成を目的とするケース(請負型)、一定期間の作業に従事することを目的とするケース(準委任型)のいずれにも対応できるようにした汎用的なフォーマットです。多くのケースで、業務の内容や期間、報酬額などを記入いただくことで、そのままご利用いただくことができます。
フリーランスの方やベンチャー・スタートアップ企業が他社から業務を受託することは多いと思います。その際に、契約書を締結せずにメールや電話のやり取りのみで終わらせていると、後々のトラブルに発展しかねません。また、委託会社のフォーマットを使うと、その中に受託者側に不利に働く規定が多く含まれていることがままあります。
何事もなく業務が完了し、双方が満足して取引を終えられれば一番良いことは言うまでもありませんが、仮に業務が思うように進まなかったり、業務遂行中に先方から過度な変更要求を受けたり、対価について揉めたりということがしばしば有り得ます。そのような場合を想定し、きちんと業務の内容、期間、遂行方法、対価、遅れた場合の責任の所在、などを契約で明確化しておくことが必要です。
ぜひ、この契約書を活用していただければと思います。

【ご質問等への対応について】
ご購入いただいた方で、ひな型の内容について質問があればお気軽にご連絡ください。ご質問は1回に限定させていただきます(それ以上のご質問につきましては個別にお問い合わせください。)。但し、質問に対しては短時間で簡潔に回答させていただきます。リサーチを要する難解な質問、修正作業の依頼など時間がかかるものには対応いたしかねます。また、本ひな型に関する質問以外にもお答えいたしかねます。通常と比べて極めて安価でご提供しているという趣旨をご理解ください。

【内容の更新・修正等について】
内容は必要に応じて随時更新いたします。また、万一誤記等があった場合には修正しますのでご連絡ください。

(以下、ひな型)

※収入印紙:請負に関する契約書又は継続的取引の基本となる契約書に当たるかを確認(参照:https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/inshi/7102.htm、https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/inshi/7104.htm)。

業務委託契約書【受託者側有利】

●●(以下「甲」という。)と●●(以下「乙」という。)は、●年●月●日付で、甲から乙に対する業務の委託に関して、以下のとおり契約(以下「本契約」という。)を締結する。

第1条(業務の委託)
甲は、本契約に基づき、第2条に定める内容の業務(以下「本委託業務」という。)を乙に委託し、乙はこれを受託する。

第2条(本委託業務の内容)
1. 甲が乙に委託する本委託業務の内容は、次の各号に定める業務とし、その具体的内容は甲及び乙において別途協議の上、別途合意する仕様書その他の書面にて定めるものとする。
(1) ●●に関する業務
(2) ●●に関する業務
(3) その他甲と乙が別途合意した事項
2. 乙は、●年●月●日までに、次に定める成果物を次に定める場所に納入する。
(1) 納品成果物:●●
(2) 納品場所:●●

第3条(業務委託料)
1. 甲は、乙に対し、本委託業務の対価(以下「業務委託料」という。)として、金●●円(消費税別)を支払う。
2. 甲は、本契約が本委託業務を完了せずに終了した場合であっても、本契約の終了が専ら乙の責めに帰すべき事由による場合を除き、前項に定める金額を業務委託料として支払う。

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