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わんこにも絶対。セカンド・オピニオンは大切です。(後半)

こんにちは!わたしは独身楽しみ隊(41)です。後半を書きます。

CT検査の結果を知る

かかりつけの動物病院から紹介・予約してもらい、CTやMRIを完備した戸塚の保田病院で楽ちゃんを預けて半日。

陽が落ちた夕方に病院から電話があり、無事に検査が終わったこと、そして麻酔から覚めて楽ちゃんが元気なお知らせを受けました。

本当によかった・・・!

半日かけて戸塚駅ビルに入る全店舗を制覇したのち、ミスドでドーナツを二つも食べてコーヒーお代わりしまくっていたわたし独身、飛ぶように病院へ戻りました。

診察室に呼ばれ、楽ちゃんが腕の中にカムバック!ありがとう!おかえり!

CTの映像が画面に映され、楽ちゃんの頭から足の先までの断面を見ていきます。

丁寧に、脳や脊髄、首の骨なども異常がないことを説明してくれます。首から背中にかけて一度疑われたヘルニアもなかったことがわかりました。

そしてお腹を通り抜け問題の腸部分へ。明らかに腫れている部分があります。一部分だけ、魚肉ソーセージのような太さになっている異常な部分が回腸、小腸と大腸を結ぶ、盲腸に近い場所だそうです。

エコーやレントゲンでははっきりと見えないものを見るためのCT検査でしたが、該当の部分に異常な肥厚があることは間違いない、というのがわかったものの、結果としてははっきりとした理由や原因が特定できた訳ではありませんでした。

針生検の結果は・・?

針を刺して、患部の細胞をとるという方法ですが、細胞が取れる範囲が点のため、実際に開腹して細胞を取る方法に比べ精度が低いという特徴があると説明を受けていました。

そして検査から2週間後、保田病院の先生から、生検の結果の電話がかかってきました。

結果としては、悪性の腫瘍細胞はありませんでした!小躍り!・・が、やはり「とれた範囲になかっただけ」かもしれないという説明がありました。

一度、結果をかかりつけの先生に持っていき、これからの治療について相談することになりました。

AかBか。究極の選択

かかりつけの先生は、熱血で力強く、親身になって診てくれる本当に良い先生です。

時間をかけて相談し、何回か通う間も、楽ちゃんのお腹痛い症状は改善することがなく、2月に入りました。

長期的に症状が続いており、毎回のエコー検査でも腫れの改善が見られないことから、先生からある提案を受けます。

それは、開腹手術をして問題の部分を切除することでした。もう、それしかないと。

これまでにも治療の候補として上がっていた外科手術。できればやりたくないと、最後まで他の方法がないか逃げていました。

その手術を、(A)かかりつけの先生にお願いするか、それとも、(b)年間多くの手術をおこなっている専門医がいる大学病院に行くか、そのどちらかを選ぶ決断をすることになりました。

悩んで悩んで、怖くて、同じく楽ちゃんを溺愛する母とも相談し、一旦は(A)の、かかりつけの先生にお願いする、を選んだわたし独身。

1匹の犬としてではなく、「楽ちゃん」として診てくれる、信頼している先生に大切な手術をお願いしたい、という気持ちが強くありました。

その決断をかかりつけの先生にお伝えしたところ、こちらの心配も見て、リスクの大きい手術前にもう一度針生検をすることになりました。そしてこちらでも悪性腫瘍の細胞が出ることはありませんでした。

結果、選んだのはC。

2回の針生検で悪性の細胞がなかったことから、手術の前に最後の最後、セカンド・オピニオンをお願いすることになりました。これはかかりつけの先生からの提案でした。

候補として上がったのは、日本大学動物病院の内科でした。

ちょっと長くなってしまってこのままだと(後編)の中で終わらなそうなので、簡潔にしていきます。

日本大学病院の内科でセカンドオピニオンをもらうという(C)の選択をしたことで、その後もう一度全身麻酔で腸内の内視鏡検査を行なうことになり、腸の内側を見て、さらに三カ所から細胞をとり検査した結果・・・

楽ちゃんの腸の悪性腫瘍の疑いは、かなり高い確率で消えました。

腸の内側はピカピカ綺麗で、腫れているのは外側の部分、そしてその部分からもリンパ腫など悪性の腫瘍があると思われる結果は出なかったのです。

そして、その結果から、開腹手術ではなく、お薬での内科的治療を行うことになりました。

日本大学動物病院、屋根の出窓が猫の耳みたい

結果として、やはり原因がわかったわけではないのですが、診断名は「慢性腸症」、2種類のお薬を毎日飲んでいます。

明らかな腫れはあるものの、悪性ではなく、他にこれだ!と思われる病気がない状態です。

考えられるのは、何か一時的に異物が腸に滞留し、その部分が接触炎症を起こし、その後その異物は自然に排出され現在はないものの、炎症が残っている状態ということでした。

現在2022年5月の楽ちゃんは・・

実は、2月半ばごろ(手術の判断を迫られたあたり)を境に、楽ちゃんはどんどん元気になっていきました。

夜は眠れるようになり、昼間もおもちゃで遊んだり、お腹を出して仰向けでお昼寝したりと、2021年の年末に見せたひどい痛みを感じる様子は無くなっていました。

ただ、元気の印であるウンは、朝は調子良く、夕方は少し緩め、という状況が続いています。それだけが、楽ちゃんが不調だったことがわかる症状です。

現時点では朝晩のお散歩もでき、ご飯もよく食べ(これはずっと)、良く遊び良く寝る、ヘルシーな生活が続いています。

 ひんやりベッドで爆睡

セカンド・オピニオンの選択肢をくれた、かかりつけ医に感謝

セカンド・オピニオンて、双方の先生に対して萎縮しちゃいませんか?

かかりつけの先生には、信用していないようでなんか悪い気がするし、新しくセカンド・オピニオンをお願いする先生にも、「結局うちで続けて通うわけじゃないでしょ」って思われて親身に見てくれないんじゃないかなって。

でも、今回のように命に関わるケースの場合は、なりふり構ってる場合じゃない、自分で調べてでもセカンド・オピニオンをお願いした方が良いんだ、そう思いました。

もう、手術しかない、そう思っていた最後の最後に、「もう一度」とセカンド・オピニオンを受けることを提案してくれた、かかりつけの先生に本当に本当に感謝しています。

開腹して腸の大切な部分を切除する、その後の全快までの道のりや小さな体への負担、後遺症の影響などと、現在の状況を照らし合わせ、やはり手術をしない方向で進んだこと、これは本当に安心しました。

もし、検査の結果やはり手術がベストだという結果になったとしても、もっと納得して決意できたと思います。

小さな頃からずっと犬が身近にいる生活をしていますが、改めて今回下記を学びました。

  • セカンド・オピニオンを受けることは、ペット自身にとっても、飼い主にとっても重要

  • 動物でも外科、内科、皮膚科、眼科など専門医に相談するという選択もあること

  • 24時間体制の病院を一つ知っておくこと

  • ペット保険には必ず入っておくこと

現在は、かかりつけの先生に電話で報告しつつ、日本大学動物病院で1ヶ月に1回のペースのエコー・血液検査をして腫れの部分を見守っていく、そんな形になっています。

次回はまた6月半ばの通院です。良くなっていますように・・・!

楽ちゃん、3歳までは劣悪な繁殖場でボロボロに過ごした過去があります。これからは楽しく楽に過ごしてほしい、そうしてつけた名前です。

楽ちゃんが良くなりますように。

そして、勢いで書き連ねた内容ですが、わんにゃんの治療で悩んでいる方に少しでも参考になる部分があれば、嬉しいです。

さて、今日も働きます!




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