自分の外へと、正解を求めていませんか?
不思議なことですが、
同じ仕事や問題に直面しているはずなのに、
なぜか成功する人と、
失敗する人というのがいるものです。
それは才能があるからでしょうか?
それとも、
要領がいいからなのでしょうか?
僕の経験上、
そのどちらも違うと思いますし、
どんな問いも、
答えは一つだとは限りません。
ただ言えることは、
自分なりのアイデアや経験を活かすことに、
問題解決へのヒントがいつも潜んでいるということ。
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数年ほど前、
東京でサラリーマン勤めをしていた時代がありました。
始発で出勤しては、
終電で帰宅する毎日。
当時の僕は、
ランチタイムも惜しむほどの忙しさの中で
慌ただしい20代を過ごしていたんです。
お昼の時間になっても、
ランチをとる余裕など、ほとんどありません。
お昼はオフィスビルの休憩室から街を見下ろし、濃いめのコーヒーを自分の体内に流し込んで、その疲れと眠気を誤魔化していたものです。
そうして、ビルのガラス越しから
行き交う人々を眺めるのが、
ささやかな休息の時間でもありました。
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当時、ランチタイムといえば、
オフィス街に露店を開き、
お弁当を売るお店も多く、
普段は夜に居酒屋やレストランを営業しているお店が、それぞれに自慢のお弁当を作って
販売していたんですね。
そんな光景を眺めながら、
ふと気になったことがあったんです。
それは、売れるお店は
真っ先にお弁当が売れ切れてしまうのに、
一方で、お昼が過ぎても
お弁当が売れ残ってしまうお店もあること。
お客さんが求めるお店と、そうでないお店。
一体何が違うのだろう。
そう思いながら、
僕はあることに気がついたんです。
それは、
お客さんが絶えないお弁当屋さんというのは
いつも「オリジナリティ」を大切にしているということ。
例えば、夜はワインとハンバーグが自慢のレストランがありましたが、
そんなお店が提供するお弁当はといえば、
ランチタイムなのに上品で優雅な時間を提供してくれるOLさんを意識したお弁当を提供していました。
また、ある別のお店では、
おそらく店主さんは文章を書くのが好きな人なのでしょう。
毎日メッセージを添えたお弁当で、
お客さんに温もりを与えているお店もありました。
それぞれの持ち味を活かして
そのひとつひとつに、
アイデアや価値を付け加えながら
自分たちにできることをしていく。
そうしたお店にこそ、
人々は引き寄せられていったように思います。
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想像力は知識よりも偉大である。
この言葉は、
天才物理学者アインシュタインの言葉ですが、
何かを成し遂げていくためには、
知識だけではどうしても乗り越えられないことってあるんですね。
それは問題に直面した時も同じことで、
そこに自分なりの経験を加えたり、
長所を掛け合わせていくことで、
自然と自分なりの解決方法って見えてくるものだと思うんです。
多くの人は、問題に直面したとき、
自分の外側に解決のヒントを求めるものだけれど、でも実は、自分の持っているものの中にこそ、最大のヒントが隠れていたりするんです。
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どんな問題に直面しても、
その答えの多くは、
常に、自分の中にこそあるのだと
考えてみてください。
自分はどんな性格で、
何を得意とし、経験してきたのか。
それらを掛け合わせて、
自分なりの答えを導き出せばいいんです。
正解はひとつではありません。
うまくいかない時こそ、
ヒントはいつも自分の中にこそあるのだと
考えてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございます。毎日時間を積み重ねながら、この場所から多くの人の毎日に影響を与えるものを発信できたらと。みなさんの良き日々を願って。