幸福日和 #033「夜空の星々を数える」
幼い時に学校の人間関係でうまくいかなかった時も、
受験に悩んでいた時も、
大人になって仕事に苦悩していた日々でも。
これは僕が幼い頃からやっていたこと。
「夜空の星々を数える」
僕はいつだって、
それぞれの場所で、
そうやって数えきれるはずもない星空を数えては、
自分を落ち着かせていたような気がします。
空を眺めてみてください。
その夜空には、
たくさんの星々が広がっています。
それをただ無心に数えていくんです。
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自分の場合、悩んでいる時というのは、
次々にいろいろな「別の悩み」が湧き上がってくるものでした。
ある悩みから、先の悩みへと発展ながら
結局、「何の悩みかわからないこと」にぼんやりとした
不安や恐怖に襲われていた気がします。
そうやって悩みの渦に、
引き込まれていたきがします。
そんな自分にとって
大切だったことは、
一度「悩みそのもの」を忘れることでした。
皆さんの中にも、寝られない夜に、
頭の中で「羊の数」を数えた経験がある方は
いるかと思いますが、
それと同じように星空を数えてては、
数々の星に夢中になる。
ちょっとした時間
その悩みから離れるだけで、
すっと、我に返って何かに気がつく
ということもあります。
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また、
小さな星々を数えていると、
向こうの星から見れば地球でさえも
「小さな星の一つ」に過ぎないんだろうな。
そんなことにも、
ふと気がつくことがあるんです。
たしかに自分の一生の中では、
この地球という星での出来事がすべてのように感じる。
でも宇宙全体で見たら、
自分はとても些細なことで悩んでいるだけなのかもしれない。
そうかん考えながら、
自分の悩みと向き合ってみると、
気持ちが大分楽になりますよ。
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いつの時代の人々も、
何かある度に、その時代の中で、
喜びや悲しみとともに星空を眺めていました。
現実ではない物語の中でさえも、
多くの主人公は星を眺めていました。
都会のネオンの光の強さに、
星空の一つ一つの微かな光を見失ってはいないか。
時には夜空を見上げて、
そんな星々を眺めてみてください。
そこに広がる光景は、
昔も今も変わりません。