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続・基礎は哲学

2014年『 ソーシャルワーク専門職のグローバル定義 』を知らないなんてモグリワーカーはいないと思う.  念のために引用文↓

ソーシャルワークは、社会変革と社会開発、社会的結束、および人々のエンパワメントと解放を促進する、実践に基づいた専門職であり学問である。社会正義、人権、集団的責任、および多様性尊重の諸原理は、ソーシャルワークの中核をなす。ソーシャルワークの理論、社会科学、人文学、および地域・民族固有の知を基盤として、ソーシャルワークは、生活課題に取り組みウェルビーイングを高めるよう、人々やさまざまな構造に働きかける。
この定義は、各国および世界の各地域で展開してもよい。  2014年7月IFSW(国際ソーシャルワーカー連盟)

こちらグローバル定義については社会福祉士や精神保健福祉士の国家試験で常連さんの位置付け,講義じゃ「ソーシャルワーカーなら知っとけ!」と捲し立てられる(?)くらいで,もはやソーシャルワーカーのアイデンティティと語るヒトがいるくらい?w

アイデンティティ云々の真相は藪のなか,すぐに手放してください.

さて 今回のnoteに綴りたかったこと,それは「グローバル定義を紐解けてる専門職っているの?」です!

いやね,何となく「社会変革・社会開発ね!うんうん♪社会的結束・社会正義でしょ?」なんて表面上の意味を理解しています!ではなく,社会変革や社会開発なら,その基礎基盤となる思想(認識)は何であって,それら基礎基盤が既存社会にどのような影響を与えるのか?新たな価値の創造は既存社会にどう受け入れられるのか?…など,かなり深みのあるタネだと私は思うし軽々しく扱えない領域だとも思っている. あくまでも軽々しく扱いたくないというだけ.

又 「社会正義」ひとつ取っても「正義とはこうであるべき!」なんてモノは幻想的であり,そもそも正義も不義も善も悪もコインの裏表のような関係であり,どちらも人文主義が生成した価値観であって,デリダがいうところの二項対立の他ないんだろうなと私は思う. 簡単にいえばヒトの数だけ,国家の数だけ社会正義があるのです.

何といえばいいのかな,とにかく考える,扱う言葉ひとつ・ひとつの意味や価値,文化的背景,そのときの状況とか,ウィトゲンシュタインの言語ゲームが物語るように言葉は生き物であり,その瞬間毎に意味合いを変えているのだからソーシャルワーカーは言葉の扱いにはよっぽどの注意が必要だと思う.

コロナワクチンを接触するのは善?悪?

過去の失言を切り取り社会全体で制裁を下すのは正義?不義?

ソーシャルワーカーという職業の醍醐味・面白さは,徹底して哲学を学び実践(テクニカル面)と結び付けられる.

さて 勉強しよ.

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