そこの浅すぎる人たち
「他の人とは違うんだ」
尖ってる人はそうやって自分と他人の境を築こうとしている。そりゃ誰だって他とは違うところはあるわけで、それがどう違うのか、どう価値があるのかっていうことが多分「大衆派尖った人たち」 と、その人たちがなりたいヒーローとのちがいなんだと思う。
Tinderをやっている僕は、仲良くなれない人以外はだいたいとても仲良くなる。それが自分で不思議だった。その答えがなにか、カミソリの入ってない中学生の肌を見ながら分かった。
「僕は底が浅すぎる」
つまり、自分の語ることができるストーリーが浅すぎるのだ。だから、自分の底の部分を見せて、信用しているということを見せるのが簡単なんだ。多分、彼女ら全員僕に関して知っているエピソードの量にも内容にも、大した差はないと思う。
ここ最近自分の浅薄さに嫌気がさしている。かっこいい言葉を探して、かっこいい服を着ようとして、何一つ成功してない。何もかもが、そこはかとなく微妙なのだ。これから、これからなにかのエピソードがあってくれ、と切に思う。