俺はここにいます

大学生です

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虫のつがい

 今日僕のアルバイトさきで、パートの主婦が同僚に子供が産まれた、可愛いとか来ていた友達に言っていました。隣では爺さんが自分の高級車が洗い上がるのをぷるぷる震えながら待っていました。    その友達の車は内装は綺麗だけど細かいところがすごく汚くて、ベビーシートがあったりして、生活感を感じました。  バイト先の主婦は子供が三人いるそうで、正論を振りかざして教育をしているそうです。それが間違ってるわけじゃないけど、少しかわいそうだと思いました。  僕も彼女と過ごす時間があったりする

    • ボトム・オブ・ザ・ワールド

       初めて小説を書きました。何を表現したかったか分かってもらえたらとても嬉しいです。  あなたは産まれた。あなたはなぜ、どこで、何として、産まれたかは分かっていないけど、存在していることは知っている。周りを見渡す。綺麗な場所だと思った。高い天井、煌びやかな絵画、軟毛の毛皮。透き通った鳩の目のような水晶、光を乱反射する食器。あなたはここ以外の場所なんか知らない。けど、世界で一番満たされた場所なんだと思った。  ふと、あなたは横を見る。ピカピカに磨かれた鎧がある。威厳のある姿に

      • 俺にとっての風邪薬

         薬が溶かした脳みそが、体が動かないのをいいことに、普段考えないでいたいことをゆっくりと紡ぎ出す様を耐えるしかない。  世界と自分の境目を強く意識させる薬効が、僕の左腕を切るように仕向けてきます。  大好きなあなたの事を、今はなぜだか傷つけたくなってしまいます。  大嫌いなお前らの遺伝子を、強く感じないといけません。    あなたの「愛してる」は、心を解いてくれて、その上で痛みを残して。  明日生きるための穴を残していきます。  重く、だるい体を引きずって夢想します。  砂

        • 命枷

          死ぬことから逃れることはできないし、それはいつかこの命が尽きるということである。それは、なんの意味もなく、大半の人にとって数的データとして訪れるんだろうから虚しいものだ。さらに言うと、命から逃れようと思ったら死ぬしかない。死には痛みが伴う。責任も伴う。これはもう呪い、枷といっていいだろうと思った。

          本気になるのとなってはいけないの

          本気になってはいけないこともこの世にはあると思う。終わりが見えているもの、どうしても手に入らないであろうもの。でも、渇望という感情は「渇き」という字を使うほどには辛いもので、その感情に直面した時にどうするのかが人間の分かれ目なのだろう。 手に入らないなら突き放してしまおうとする人、それでも手に入れようとして破滅の道に進む人。 どちらに進んでも、正解なんてないのだ。渇きと現実は対立構造である。 自分が子供であることが前より少しわかった。手に入れたくてもがくことが正義ではない

          本気になるのとなってはいけないの

          そこの浅すぎる人たち

          「他の人とは違うんだ」 尖ってる人はそうやって自分と他人の境を築こうとしている。そりゃ誰だって他とは違うところはあるわけで、それがどう違うのか、どう価値があるのかっていうことが多分「大衆派尖った人たち」 と、その人たちがなりたいヒーローとのちがいなんだと思う。 Tinderをやっている僕は、仲良くなれない人以外はだいたいとても仲良くなる。それが自分で不思議だった。その答えがなにか、カミソリの入ってない中学生の肌を見ながら分かった。 「僕は底が浅すぎる」つまり、自分の語る

          そこの浅すぎる人たち