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【発達障害】数値化することで行動しやすくなる

皆さん、こんにちは!

「発達障害」についての情報を発信していくこのブログも無事に2回目を執筆することができました。

第2回目は前回の記事で少し宣伝した「具体的な指示」について少し深掘りしていきたいと思います。

「人を動かしたい」ときに意識してみてください!

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「なんとなく」や「感覚」は難しい


前回のブログで大きな声を出している人に静かにしてほしいときは

「大きな声を出さないで」

ではなく、

「静かにしてください」

と伝えた方が効果的とお伝えしました。

※詳細は『「禁止」ではなく「具体的な行動」を示す』を参照

しかし、上記だけでは不十分です。なぜなら、発達障害の方々は「抽象的な指示」が苦手だからです。「小さな声で話をして」と言われたときの彼(女)らの頭の中を覗いてみると、こうです。

「小さな声で話をして」と言われてから「小さな声で話せば良い」のは分かったけど、「小さな声って?」となってしまいます。

多くの方(分かりやすいにあえてこのように書きますが)が「小さな声で話をして」と言われると、なんとなく感覚的にその場に適したと思われる音量で話が出来てしまうと思います。

一方で、発達障害の方々はその「なんとなく」や「感覚的に」という言葉が苦手です。発達障害の方でなくても「感覚だよ」と言われて困ってしまう場合も少なくないと思いますが、発達障害の方の場合は、困るハードルが低く設定されているのです。

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数値化してみる


では、具体的にどうすれば良いかというというと、
その「なんとなく」を「数値化」してみましょう!

例えば、大きな声で話している人がいて、音量を下げてもらいたいとき

・「今の音量が7くらいだとしたら、3で話そうか!」

・「この部屋では4の音量でお話しましょう!」

・「あなたが出せる最高の音量が10だとしたら、今のあなたの音量はどのくらいだと思う?」→「(8と答えたとして)なら、その半分の4で話せるかな?」

といった感じです。
物凄く単純かもしれませんが、驚くほど効果的です。

実際、私も何度も使ったことがありますが、子どもたちからも「数字だと分かりやすい」と言ってもらえます。
考えてみれば、「小さい」とか「大きい」といった言葉の定義なんて人それぞれで、私たちも「小さい人は前に」と言われるより「身長150cm以下の人は前に」と言われた方が動きやすいですよね。


共通言語をつくる


「ツーカーの間柄(古い?・笑)」のように細かい説明がなくても、お互いの意図を汲み取れる関係性も素敵ですが、発達障害の方々は「汲み取る」ことを苦手としている方が多いです。

それならば、お互いの共通言語をもち、「その言語をしっかりと伝える」ということを意識することが大切だと思います。

上記の例で言えば、「4の音量で話すように」と指示をした後で、7に上がっていても「この部屋ではいくつの音量で話すんだっけ?」と声をかければ、相手もどうすれば良いかすぐに気付いてくれます。

「抽象的な指示は数値化してみる!」是非、試してみてください!


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