人生100年を生きるための資産形成
先日、金融庁が老後の資産形成のために国民に自助努力を求める旨を発表しました。
この発表が無くとも、殆どの働く社会人であれば、とうに気付いているかと思います。国は現役世代に年金を払うつもりが無いと。
現役世代が払っている年金は将来の自分達のためではなく、現在、年金を受給している世代に充てているものです。
もう、何年も前から問題視され続けた少子高齢化が進めば進むほど、一人の高齢者に対して支えなければならない現役世代の数は増えます。
高齢者を優遇しないと、選挙の票も取られない現状なので、今から一気に人口が増えることもきっと無いでしょう。
既に殆どの人は老後に国の制度を当てにしようと思ってはいないでしょう。
今回は資産形成について、個人的な意見を述べたいと思います。
資産形成とは
金融庁の発表では、年金だけでは老後生活してゆくことは困難なので、iDeCo、つみたてNISAといった、個人型確定拠出年金などを利用して、資産形成をしましょうというものです。
確定拠出年金は60歳になるまで引き出すことは出来ませんが、所得控除扱いとなるので、所得税、市民税が節税できたり、運用益が非課税扱いとなるので、なかなかお得です。
株やFXに比べると、安全性が高いので良いと思います。
他は投資信託なんかも割と安全でしょう。
とまぁ、ここまでが一般的な資産形成のイメージになるかと思います。
尚、当方、そういったモノの専門家ではないので、詳しい話は分からないので悪しからず。
誰でもできる資産形成
確定拠出年金や投資信託など、比較的ハードルが低い資産運用は初めての資産運用としては良いと思うのですが、そもそも大前提の問題があります。
金が無い。
この20年間でアメリカ、EUなどの先進国の給与水準が上がり続ける中、日本の賃金は唯一下がり続けています。そして、日本は第三位の経済大国でありながら、先進国ワースト一位の貧困国です。(意外と知らない人が多い?)
日々の生活もままならないのに、投資に掛けるお金などある分けがありません。
会社員になって当たり前のように給料を貰えると、なかなか、お金を稼ぐことが何なのかが分からなくなってきます。
会社の売上とは関係なく変わらず同じ給料が貰えるのが当たり前だと思う人もいるでしょう。同じ仕事でも年代によっては給料が大きくことなることもあるでしょう。
でも中には、年代が一緒でも何でアイツはあんなに貰っている、自分はこんなに少ないんだと思う時が誰にでもあるかと思います。
身も蓋もない言い方をすると、一般的に誰でも出来ることは給料が低いです。そして、専門性が高い仕事は給料が高いです。
もし、専門性が高い仕事をやっているのに給料がとてつもなく低い人は、転職した方が賢明です。
誰にでもできる仕事でゆっくり仕事をしたいのも、専門性が高い仕事がしたいのも、人それぞれでいいかと思います。
ただし、誰しも自分だけの強みの一つや二つはあるものです。例え同じ仕事をやっていても、スピードや品質に差が生まれます。
この国では、何かと短所を直すことを押し付けられることが多いですが、短所を直すことは長所を伸ばすより大変です。
私は頭の回転はかなり悪い方なので、ロジカルなモノの考え方がとても下手です。システムエンジニアとしては致命的です。
しかし、それが仕事を遂行する上です不利に働いたことはあまりありません。
10年もこの職業をやっていると、自分は何がイケており、何がイケてないか、が分かるようになってきます。また、仕事上気になったことも沢山あります。
そして、それらを常にナレッジ化、つまり記録に留めるようにしています。
具体的にはEvernoteやGoogle Keepといったメモサービスに日頃から学んだこと、成功例、失敗例を記録しています。
長年同じ業界にいると似たようなケースが幾つも出て来るときがあります。しかし、人は忘れてしまう生き物でさ。なので、これらの情報をノートでもネット上でもいいので、いつでも引き出せる状態にしておくことこそが、誰でも出来る資産形成だと思います。
私は、仕事上この資産に何度も助けられたことがあります。そして、その度自分の頭の記憶容量の無さがイヤになります(笑)
お金を稼ぐことだけが資産形成とは限りません。
誰でも出来る資産形成を初めてみませんか?