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知らないと危険!犬の耳掃除の正しい方法と健康リスクの回避術
犬の耳は汚れや湿気が溜まりやすく、放置すると外耳炎や耳ダニ感染などのトラブルを引き起こすことがあります。定期的な耳掃除は、健康な耳を保つために大切です。
耳掃除の頻度
一般的な犬種: 月に1〜2回
垂れ耳犬種(ビーグル、コッカースパニエルなど): 週に1回程度
皮脂が多い犬種(バセットハウンド、ラブラドールなど): 頻度高めに(週1回以上)
準備するもの
犬用イヤークリーナー
アルコール不使用のものを選ぶ。動物病院やペットショップで購入可能です。
コットンやガーゼ
綿棒は耳の奥を傷つける可能性があるため、避けるのが無難です。
タオル
犬が耳を振った際に飛び散るクリーナー対策用。
ご褒美(おやつ)
耳掃除をポジティブな体験にするために用意しましょう。
手順
1. リラックスさせる
静かな場所で犬を落ち着かせます。
優しく話しかけながら犬を撫で、耳掃除の準備をします。
2. 耳の状態をチェック
悪臭、赤み、腫れ、黒い汚れ(耳ダニの可能性)があれば獣医師に相談。
健康な耳はピンク色で、少し湿っている程度です。
3. イヤークリーナーを使う
クリーナーのノズルを耳の入り口に軽く差し込みます(奥まで入れない)。
クリーナーを数滴垂らします。
4. 耳根を優しくマッサージ
耳の付け根を30秒ほど優しくマッサージして汚れを浮かせます。
「ポコポコ」という音がする場合は正しくマッサージできています。
5. 頭を振らせる
犬は自然に頭を振ります。これで汚れが耳の入り口に移動します。
6. コットンやガーゼで拭き取る
耳の外側と見える範囲の汚れを優しく拭き取ります。
耳の奥には無理に手を入れないように注意します。
7. ご褒美をあげる
掃除後におやつをあげて、良い経験にします。
注意点
綿棒は使用しない
耳の奥を傷つけたり、汚れを押し込んでしまう可能性があります。耳が悪臭を放つ、赤い、膿がある場合は獣医へ
外耳炎や感染症の可能性があります。無理に奥まで掃除しない
耳の奥は自然な自己浄化機能があるため、表面だけの掃除で十分です。
犬の耳の汚れから感染する病気
犬の耳は汚れが溜まりやすい環境です。耳のトラブルを放置すると、感染や炎症を引き起こし、以下のような病気に発展することがあります。特に垂れ耳や皮脂分泌が多い犬種(フレンチブルドッグ、コッカースパニエルなど)は注意が必要です。
1. 外耳炎(がいじえん)
原因
汚れや耳垢の蓄積
湿気や雑菌の繁殖
症状
耳の赤み、腫れ
悪臭がする
かゆみで耳を掻いたり、頭を振る
予防と対策
定期的な耳掃除
耳が湿ったまま放置しない
早期に動物病院で治療
2. 中耳炎(ちゅうじえん)
原因
外耳炎が悪化して中耳に炎症が広がる
細菌や真菌感染
症状
強い耳の痛み
頭を傾ける(斜頸 しゃけい)
食欲不振、元気がない
予防と対策
外耳炎を放置せず早期治療
中耳炎の疑いがある場合は必ず獣医師へ
3. 内耳炎(ないじえん)
原因
中耳炎がさらに進行して内耳まで感染する
症状
バランス感覚の異常(ふらつき)
眼振(目が激しく揺れる)
聴力低下や完全な聴力喪失
予防と対策
中耳炎から進行しやすいので注意
早期発見が鍵
4. 耳ダニ症(耳疥癬 みみかいせん)
原因
耳ダニ(オトデクテス・シニオティス)が寄生
症状
黒褐色の耳垢が大量に出る(コーヒー粉のような見た目)
激しいかゆみ
耳を頻繁に掻いたり頭を振る
予防と対策
ダニ駆除薬の投与(動物病院で処方)
清潔な環境維持
5. 真菌感染症(マラセチア性外耳炎)
原因
マラセチアという酵母菌が異常増殖
症状
悪臭が強い
耳垢が黄色や茶色でベタベタする
耳のかゆみと炎症
予防と対策
イヤークリーナーで定期的に掃除
抗真菌薬での治療(獣医師の指示)
6. 外傷からの感染
原因
耳を掻きすぎて傷ができ、細菌感染
症状
傷口が膿む
痛みや腫れ
予防と対策
耳を掻く行動が見られる場合は早めにケア
傷ができたら消毒し、獣医師に相談
予防のポイント
定期的な耳のチェックと掃除
清潔な環境を維持することが重要です。
湿気対策
シャンプー後や雨の日は耳をしっかり乾かしましょう。
早期治療
異常があれば早めに獣医師に相談することが大切です。
犬の健康な耳を保つためには、飼い主の観察と適切なケアが不可欠です。
おすすめポイント
ビーグル犬のような垂れ耳の犬種は特に耳のトラブルが多いため、こまめなケアと定期的な耳のチェックを心がけると良いでしょう。