【偏見書評】センスは知識からはじまる 水野 学
こんにちは。
知識の放浪者frdmです。
今回はセンスの話。
・「普通」を知っていれば、ありとあらゆるものが作れる。
・斬新なものを生み出したい場合、たとえ成功するとしても、それには相当な時間がかかることを理解し、長期的な視野を持つことが必要。
・日本企業を弱体化させたのは、市場調査を中心としたマーケティング依存ではないか?
・調査だけに頼っていると、自分は何がいいと思い、何が作りたいのか、自分の頭で考えなくなる。
・企業の美意識やセンスが、企業価値になる。これが今の時代の特徴。
・クリエイティブディレクターは企業の医者である。
・どんなにいい仕事をしていても、どんなに便利なものを生み出していたとしても、見え方のコントロールができていなければ、その商品はまったく人の心に響かない。
・センスとは知識の集積である。
・手始めに、「誰でもみたことのあるもの」という知識を蓄えることが大切。
・過去に存在していたあらゆるものを知識として蓄えておくことが、新たに売れるものを生み出すには必要不可欠。
・「あっ!」より「へぇー」にヒットは潜んでいる。
・新しいものに接した時、過去のものや過去の知識に照らし合わせて考えるのが自然だということ。
・センスとは、知識にもとづく予測である。
現代においても、ごく身近なところで知識にもとづく予測はできるし、予測する必要がある。それがセンスを磨くことにつながっている。
・センスの最大のてきは思い込みであり、主観性。思い込みと主観による情報をいくら集めても、センスはよくならない。
【効率よく知識を増やす三つのコツ】
1、王道から解いていく。
2、今、流行しているものを知る。
3、「共通項」や「一定のルール」がないかを考えてみる。
・ヨーロッパ風をウリにしている商品には、アメリカの書体を使うよりヨーロッパ風の書体の方が相性がいい。
1、対象商品の王道を知識を紐解く
2、対象商品の流行を知る。
3、いろんな対象商品を知った上で「共通項」を探す。そこから「疑問」を見つける。
4、疑問から仮説を導き出す。
5、最後に仮説を検証し、結論に結びつける。
・「感覚的にこれが良い」は禁句。
・デザインは細部に宿る。ブランドは細部に宿る。
・たとえばアリタリア航空からデザインの仕事が来たとして、書体を選ぶ際「ヘルベチカ 」は使うべきではない。「あえてイタリアの会社がヘルベチカ を使う」という理由をきちんとプレゼンできなければ使うべきではない。
・センスとは、研鑽によって身につくもの。
・「自分が見る立場だったら、どんなレイアウトが見やすいか」を忘れずに。
・「誰が、どんなときに、どんな場所で使うのか」、対象物を具体的に思い浮かべることは、センスを最適化するために最も必要な三原則である。
・不勉強と思い込みはセンスアップの敵。
【総評】
昔から「センス」「才能」という言葉に違和感を持ってました。
多くの人はセンスも才能も「生まれ持ったもの」的なイメージを持ってると思うのですが、センスも才能も育てていくものだと考えてます。
デザインの仕事をしてると「いいな。センスあるから云々…」的なことを言われることがあるのですが、「ここまで来るのにどれだけ時間とお金徒労力を使ったと思うんだ!!」とちょっとイラッとしてしまいますw
でもまだ足りない。。。
知識欲の沼にハマってますw
ちょっと調べるだけでも格段にセンスは良くなります。
マジです。
知識量の差で色々決まってきます。
「直感」も知識量の差で決まると思ってます。
知識は「センス」「才能」「感性」「直感」などを伸ばします。
知ってるか知らないかは天地ほど差があるので。。。
では。。。
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