【偏見書評】残り97%の脳の使い方 苫米地 英人
こんにちは。
ブレインイマジネーターfrdmです。
今回は10年くらい前に「脳」に興味を持つきっかけになった本の再読。
・社会にとって理想的な人になればなるほど、奴隷としては有能だと言えます。しかも、日本の教育は落ちこぼれを出さないことが大きな目的となっているため、結果として奴隷ばかりを量産しているのが現状。
三つの物差しを捨てる
1、周囲にいる他人(ドリームキラー)
2、社会の価値観
3、仮想の自分
変性意識とは?
臨場感(リアリティ)を感じている世界が、物理的な実世界ではなく、仮想世界にあることを指します。
深い変性意識状態をトランスという。
言葉を話すこと、それを聞いて認識するということは、言葉の世界という仮想世界に臨場感が生まれている状態のことであり、変性意識状態。
ということは、我々にとって変性意識状態こそ、通常の状態ということになる。
変性意識下ではラポールが起こる。
ラポールが顕著に現れたケースとして有名なのが「ストックホルム症候群」
内部表現とは?
自分が見ている世界そのもの。→正確に言うと「脳と心が認識している、この世界全て」。だから認識していないものは見えない。
この内部表現があるからこそ、人間はそれぞれ違った見方をしている。
物理的現実世界も仮想世界も内部表現である。
ホメオスタシスとは?
恒常性維持機能。生体の安定的な状態を維持しようとする傾向のこと。
人間のすごいところは、情報空間にまでホメオスタシスが広がっていること。
ホメオスタシスは他人と同調するという特徴がある。
洗脳方法
洗脳する側が作り上げたイメージの世界に、相手が強烈な臨場感を持つように誘導する。その結果、強いラポールを形成して、その擬似的な圧倒的信頼感を利用し、相手の内部表現を書き換え、それを操作することで、相手が指定された内部表現状態に合わせて自律的に行動するように仕掛ける。
洗脳する側がつくり上げた内部表現をホメオスタシスの同調を利用して、人に移植していく。
Rゆらぎ
・情報空間は、R(Reality)をゆらがせた者のものになる。ペーシングやミラーリングのルーツ。
モーダルチャンネルを変えろ!
・モーダルチャンネルとは?
人が認識をするための情報の入り口。通常は五感+言語の6つになる。
相手が椅子に座っている。
↓
同じ格好で座る。
↓
椅子の感触について喋る。
これが「Rゆらぎ」
お尻で椅子の感触を感じているというのは、お尻の神経細胞が感じている。それを言葉にして、お尻の感触について(ソファについてでも良い)語ってあげると、言われた瞬間に相手は、五感で感じていた無意識を言語で認識することになる。
これを「モーダルチャンネルが変わった」という。
体が感じている臨場感から、こちらが発した言語の世界に臨場感が移行する。ということはこちらの支配している情報空間に相手の臨場感を移行することができる。
・人は重要なものしか見えない。
・人は見る準備をしているものしか見えない。
・一つの情報に集中してしまうと、他の情報が見えなくなってしまうので、見てるものが全てだと思わない。見えているものが全てだと思わないことが重要。
・人は目で見ているわけではない。脳は見るものを決めてしまっていて、それ以外を排除する。
・現状がコンフォートゾーンであり、コンフォートゾーンの外側はスコトーマで見えないからチャンスがあっても気づかない。
・願望達成するにはコンフォートゾーンをずらす必要がある。そのために「エフィカシー」が必要。エフィカシーとは「自分の労力に対する自己評価」。叶えたい願望を徹底的にメンタルイメージしてエフィカシーを変えていく必要がある。
本当のゴールとは?
・今の自分では到底達成できないゴールを1個探す。そしてそのために今あるべき自分の姿をリアルに思い浮かべることができると、そのゴールを達成するための方法論に対するスコトーマが外れるから、達成のしかたがわかってくる。しかも、それは無意識に起こる。
・本当に欲しいゴールがわかった時は、人間は疑いなくわかる。
・本当に欲しいものであれば、どんどんスコトーマが外れていくので、必ず現状からずれていく。そうすればどんどん達成のやり方が見えて、ゴールが見える。やり方が見えるだけじゃなくて、無意識が勝手にやってくれる。
・人生は自分から選択していくことが重要。
・チャンスは偶然やってくるのではない。そこら中にチャンスはあるのにスコトーマによって隠されているだけ。
・現状より高いエフィカシーを維持すると、「認知不協和」という心理的不安定状態が生まれる。その場合、心理的不安定を解消するために、現状に戻るか、目標の世界に移動するかのどちらかにゲシュタルトを無意識は選ぼうとする。どっちを選ぶかというと、より強くイメージできている方を選ぶ。だからアファメーションが重要。
I(イメージ) X V(臨場感)=R(現実)。イメージとヴィヴィットネスが現実を作る。
大きな目標を持つ理由
大きな目標を設定して、アファメーションを活用することで目標は達成できる。それが脳のメカニズム。
ゴールを設定すると自分の中に問題を引き起こすことになる。ゴールを設定するということはセルフイメージを変えることになる。ゲシュタルトを崩すことになる。ゴールを設定することで、現実とのギャップが生まれ「自分はこんな生活をしているはずではない」という問題が出てくる。
そして、その問題を解決しようとホメオスタシスが働き、創造的なアイデアが出てくる。
【総評】
スコトーマって結構厄介なところは、意識的に視点をずらさないと、今でもできるはずのことが本当に見えなくなる。。。
逆に視点をずらすことができれば、スコトーマもずれて「こんな簡単なことなんで気づかんかったんや!」ってなるw
何か意識的に対策しないと、本当に視野が狭くなる。。。
「こうなりたい」って目標も目標達成の方法を調べるなりして考えていくと意外と達成方法って見えてくる。
ものによっては少し何かを変えるだけで、速攻達成できるものもあったりするw
「なんでこんな簡単なことに気づかなかったんだ…」って結構あるw
個人的には「知識」で視野を広げながら視野を広げながら、ベンチマークを見つけて達成したイメージを高めていくのが良いのかなと。
では。。。
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