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自作詩『ゴミカス共め』

[ヒーロー]

僕は世界を救いたいなんて思ったことがない
むしろ世界を壊したい
でも僕はヴィランじゃない
むしろヒーローになれると信じている
だってそうだろう
こんなゴミカスの掃き溜めみたいな世界
壊してしまった方がみんな喜ぶ
そうして僕は讃えられ
ヒーローになるんだ

[社会不適合者の末路]

僕は怒る事が出来ない
僕は怒る事が出来ない
怒る事を我慢して涙が出る
怒りはなくならない
しばらくして悔しさや悲しさ、苦しさがやってくる
怒りは未だ収まらない
それでも僕は怒る事が出来ない
あいつに
職場に
世界に
言ってやりたいことはある
椅子で殴ってやりたい
パソコンを叩きつけてやりたい
衝動衝動衝動
全て妄想で終わらせて沈黙を貫く
僕は怒る事が出来ない
具合が悪いと仮病を使い
いち早く家に帰って布団にくるまる
普段聴いている音楽も今や騒音
蛍光灯の灯りが真っ白で目障り
椅子の脚で殴りかかればよかった
マウスをぶん投げてやればよかった
殴るのは手が汚れるから
蹴ってやればよかった
涙も出ない
僕は怒る事が出来ない
塵芥
ゴミ
ゴミ
ゴミ
ゴミカス共め
喚き散らしてやりたかった
泣き叫んでやりたかった
でも僕はそんな癇癪をしたくなかった
大人のふりをしていたかった
心を無にする特訓だよ
社会適合者はそうしてる
僕は社会に適合したかった
だから僕は怒る事が出来ない




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