ジェイラボワークショップ第69回『部員が聴く 』【情報科学部】[20231127-1210]

この記事は,以下に説明が記載されていますジェイラボワークショップ『部員が聴く 』のログとなります.


1日目 WS概要説明

■けろたん部長からの趣旨説明


こんばんは。けろたんです。
けろたん諸事情でスタートが遅くなってしまいご心配をおかけし申し訳ありません。
本日から情報科学部のWSを始めたいと思います。

・前回WSの振り返りと今回の企画説明
前回のWSは情報科学部部員自身について知ってもらうという趣旨で、好みや考え方にについての全42の質問に部員5名で答えていきました。部外から回答や意見を寄せていただいた方、WSに目を通して部員プロフィールへの理解を深めていただいた方々ありがとうございました。

今回のWSは質問企画第2弾です。
前回のWSで部員のみなさん&部外の皆さんに答えていただいた質問は、けろたんが適当に用意したものでした。
今回は、情報科学部部員それぞれが自由に質問を考え投稿していきます。
部員一人のターン中にいくつかの質問が投下されていきます。前回同様にに部外のみなさんからの投票・回答、コメント、ツッコミなどなど大歓迎です。
この企画にあたり、けろたんから部員のみなさんへのディレクションは、「自分がジェイラボのみなさんに聞いてみたいことを質問する」ぐらいのざっくりとしたものです。そのため部員同士の質問には意図した関連性はなく、ターン毎にテーマが切り替わるものと考えていただくのがよいと思います。
WS座談会では部員のみなさんに、どんな意図や背景をもって質問を考えたのか、どんな質問をしようと思っているか、インタビューしてみたいと思います。

・それでは、(昨日と) 本日と明日はけろたんのターン、けろターンです。
(質問内容についての補足:今回の質問における「人と話す」とは対面のリアルなやり取りを想定しています。それを前提として回答していただければありがたいです。)
(投稿スタイルについての補足:今回のけろたんターンでは、クエッションをトークルームの最下に配置したいため試験的にまず、けろたん回答を投稿し、次に poll による質問を投稿します。)

全質問の内容


Q1. 人と話すのは好きですか? (「どちらでもない」の選択肢はあえてなしにしました) 
Q2. 人と話すのは得意ですか? (得意だ・苦手だの2つと、(~と思う)の3つで、2*3=6通りのパターンを想定しています)
Q3. 人と話したいですか? (「人と話す」とはフィジカルな対面のやり取りを想定しています。)

Q4. 約束を守る上で心がけていることなどはありますか?また、大事な約束などを守れなかったことはありますか?
Q5. 時間を守る上で心がけていること、絶対に守らなければいけない時とそうでない時の差はありますか?
Q6. 新しいことをルーティン化する上で心がけていることはありますか?

Q7. 「人に何かを切り出す(例えば,知り合いを食事や飲みに誘う,しばらく連絡を取ってなかった人にメッセージを送る,他大学教員や上司とMTGを設定するなど)ことは得意と思うか」
Q8. 個々人の失敗はその個人の責任なのか,それともその失敗は周囲や環境など構造的要因によるものなのか」
Q9. 自分の発言/思考をどれだけ俯瞰視できているか?」

けろたん部長からの投稿,および回答

質問の内容

Q1. 人と話すのは好きですか? (「どちらでもない」の選択肢はあえてなしにしました) 
選択肢:a.好きだ
b.嫌いだ
c.わからない。「人と話す」ことを好き嫌いで考えたことがなかった d.わからない。なぜわからないかの理由もわからない
e.わからない。どのような状況での会話を「人と話す」と言っているのかシチュエーションを限定してほしい
f.わからない。その他
Q2. 人と話すのは得意ですか? (得意だ・苦手だの2つと、(~と思う)の3つで、2*3=6通りのパターンを想定しています)
選択肢:a.得意だ
b.苦手だ
c.必要十分にできている(と思う)
d.自分のコミュニケーションはなにかが不足している(と思う) e.自分のコミュニケーションはなにかが過剰である(と思う)
Q3. 人と話したいですか? (「人と話す」とはフィジカルな対面のやり取りを想定しています。)
選択肢:a.話したい。話す機会を増やしたい
b.話したい。話す機会を減らしたい(現状は話しすぎている) c.話したい。積極的に現状維持
d.話したくない。話す機会を増やしたい(もっと話せば好き/得意になるかもしれない)
e.話したくない。話す機会を減らしたい f
.話したくない。消極的に現状維持

■けろたん部長からの質問回答

けろたん

<質問&回答選択肢の形式についての補足>
イスラーム法学者の中田考による『どうせ死ぬ この世は遊び 人は皆』を読みました。そこでは、人が知るべきこととして、したいこと/できること/すべきこと、の3つが挙げられていました。「人と話す」ことを考えるにあたって、中田の三分類にならって「したいこと」に対応した質問1、「できること」に対応した質問2、「したいこと & できること」に対応した質問3を用意しました。

<けろたん回答 >
質問1:けろたんは人と話すことを苦手、大変だとあまり思ったことがありません。
質問2:人よりも会話が得意、という認識はありません。
質問3:ひとくちに人と話すといってもいろいろな状況が考えられるのでシチュエーション別に回答します。
雑談・だらだらしたやりとり→楽しいので増やしたいがこれ以上増やすのはやらかしに繋がりそう。
問題解決的なやり取り→きつい面もある(ありそう)が自分に欠けているものなので増やしたい。
人を口説く→やってみたい。理由はテキスト上では省略。
家族とのやりとり→現状維持でも問題は起きなさそうだが、将来的にはなにかしらギクシャクがあるかもしれない。

<なぜこの質問をするのか、その背景>
質問1、2の回答をあわせて解釈すると、タフな状況でやりとりした経験がすくないことが、苦手だと思わないことに繋がっているのではないかと考えています。つらいと思わない範囲のやり取りばかりしている、ということを悪いとは思わないのですが、なにかしら今後の大変な交渉事などがあるときのために、修練的な必要性を感じています。
また、本当ならばもっとうまくやり取りできたかもしれないのに結果を受け入れて納得してしまえばある意味では「成功」なので、この諦めのはやさが、やらかしてしまった、と主観的に認識することを阻む精神構造の基盤になっているのではないかと自己を分析しています。
コミュニケーションのノウハウ本的なものを探してみたのですが、疑似心理学的なものや、ビジネス向けの問題解決を重視したようなもののどちらかに偏っているように感じました。これらの本では人間心理のオートマチックな部分を積極的に利用しようとする立場を取るものが多かったので、動物性のハックという方向よりもむしろ意味をめぐる議論として人と話すことについて意見を聞いてみたいと思い質問する次第です。

■部外からのコメント

イヤープラグさざなみ

人と話すのは好きです。一人でいるときもよく声を出して喋ってます。

相手への配慮が不足して何かが過剰になってしまうことがあると思います。人のコミュニケーションでもそういうことが多くありそう。

けろたん
独り言というのは内なる自分との対話なのかもしれませんね。
典型的なものだと自分だけが話しすぎるというものでしょうか。今回のWSにあたって女性向けの自己啓発本なども読んでみたのですが、戦略的に聞き上手になるという戦略は王道のようです。

Hiroto
話してない状態から話す状態(or初対面から知り合い)への移行→嫌い・苦手。黙ってたい。 話し始めてから話し終わるまで(一旦知り合いを超えて仲良くなったら)→そうなったらそうなったで話しすぎてしまう。ゾーンに入ってしまったら止まらない。 なので、選択肢からあぶれた厄介人間のような気がします、、、。ありふれてるような気もしますが。

けろたん
用意した選択肢では相手との関係性を考慮していませんでした。相手との距離感で話し方のモードが変わる、というのは意識していませんでしたが僕もそうかもしれないです。人見知りと言うやつでしょうか。

ジパング部員からの投稿,および回答

質問の内容


Q4. 約束を守る上で心がけていることなどはありますか?また、大事な約束などを守れなかったことはありますか?
選択肢:a.心がけていることがある
b.心がけていることは特にない
Q5. 時間を守る上で心がけていること、絶対に守らなければいけない時とそうでない時の差はありますか?
選択肢:a.心がけていることがある
b.心がけていることは特にない
c.どんな小さなことでも時間は必ず守る
d.あまり大事な用でなければ守らないこともある
Q6.新しいことをルーティン化する上で心がけていることはありますか?
選択肢:a.心がけていることがある
b.心がけていることは特にない

■ジパング部員からの回答

ジパング
質問企画第2弾ということで、二人目の質問者としてジパングが担当します。
私からは日頃の生活にちなんだ質問をします。

<ジパング回答>
Q4:約束と言っても色々ありますが、特に自分から〇〇やりますと言ったものはなるべく自分の中で優先度を高めて早めに取り掛かるようにしています。

Q5:時間を守ることができていないので時間をなぜ守れないかということを考えた時、5分10分の遅れは遅れに当たらないと言う考えが染み付いているからだと思っています。年に数回ある絶対落としちゃいけないような時は気合いを入れてなんとかクリアしてます。それ以外はあまり守れてないです。

Q6:時間を守ることにもつながるのですが、学校に行くことやバイト先に行くことなど最初の方は時間通りに行くことに苦労します。ルーティン化する上ではとにかく繰り返して慣れるって感じです。

<質問の背景>
何を質問しようかと考えたときに、私のだらしない生活を改善につながればと約束を守る、時間を守るといった常識を他の方々がどのようにして守っているか気になり、今回これにいたしました。
特に質問3のルーティン化については、昨年から一人暮らしが始まり未だに掃除や洗濯といった家事を後回しにしてしまうなど、一向に生活の一部とならないためこちらを打開すべく質問しました。

■部外からのコメントおよびリプライ

蜆一郎
Q4. 好きか嫌いかでいうと嫌いです。話さなくていいなら話さないでいたいと思っています。上手くできないから嫌いなのか、いろんなところに気を配るのがしんどいのか、複合的な気がします。

Q5. 前提を用意してくれている場ならある程度喋れる気がしますが、自分のゾーンに引き込んだ喩えを多く使うし、頭の中がぐちゃぐちゃになっている感覚があります。

Q6. 今年1年ジェイラボで活動することで、コミュニケーションをとることの大事さに気付き始めた感じがしています(精神面の健康にもいいのだという気もします)。誰もいなくてもラウンジに入ってみたり、雑談部屋でいろいろつぶやいてみたり、存在していることをアピールしようとしています。でも場を仕切るタイプではないがゆえに、せっかくラウンジに集まってくれた人たちに話を振ったり話題提供したりできず、解散してから落ち込むこともあります。

Hiroto
・ルーティン化について
「コツコツ小さなやるべきことをやると、報酬回路がうまいこと回って快楽を感じる」という(ナマクラ)知識で論理的に自分のやる気をハックしています。自分の快楽に繋がると思えば私の場合頑張れました。


イヤープラグさざなみ
座談会でコメントし損ねてしまったので、ここに少し残しておきます。

新しいことをルーティン化しようとすることは、私はありません。気づいたらやっていたことの積み重ねで毎日ができていて、それらが考え得る限りで最善・最適なものであった(だから私はこれまで最良の道を通ってきた。そしてこれからも、)と信じて生活しています。

つぼ部員からの質問投稿,および回答

質問の内容

Q7. 「人に何かを切り出す(例えば,知り合いを食事や飲みに誘う,しばらく連絡を取ってなかった人にメッセージを送る,他大学教員や上司とMTGを設定するなど)ことは得意と思うか」
選択肢a.得意だ 
b.やや得意だ
c.普通だ
d.やや苦手だ
e.苦手だ
f.状況による(自由記述)
Q8. 「個々人の失敗はその個人の責任なのか,それともその失敗は周囲や環境など構造的要因によるものなのか」
選択肢a.ほぼ完全に個人の責任だ
b.個人の責任が過半であるが,構造的要因も多少ある
c.どっちも同じくらい
d.構造的要因が過半であるが,個人の責任も多少ある
e.ほぼ完全に構造的要因だ
Q9. 「自分の発言/思考をどれだけ俯瞰視できているか?」
選択肢:a.まあまあできている
b.努力はしている
c.できていない
d.そんなこと初めて言われた

■部員からの回答

つぼ
こんばんは.修論の内容を作る+論文投稿用に過去の結果を見直す+博士の研究計画を作る
で絶賛脳内メモリが容量オーバー中のTsuboです.月曜の座談会は本当に頭から抜け落ちてました.すみません.

Q7.について
「人と話す」ことと関連して,コミニケーションの上で個人的に結構苦手だな〜と思うことを選んでみました.
もちろん,相手が誰かによるのですが,結構気心の知れた人間(=多少迷惑をかけても気にされない,気にしない相手)ではないと僕は予定を聞いたりするのがなぜかはともかくとして苦手です.特に,他大学の先生とそれこそ入試のことなど重要なやりとりを切り出す際はメールの文面を考えるのが嫌すぎて一時間くらいかかったりします.そのくせして一度送ったら後はそうでもなかったりします.多分迷惑をかけたくないか,そして断られた場合を考えたくないなどがこの現象の要因なような気はします.
対応策としては,まあいっぱいやって余程のことがない限り他の人は気にしないという実感を積んで「慣れる」しかないんだろうなと思います.

一番考えやすい例としては,"性別問わず「関係性を深めたい」と思う人に対し何からの提案をする行為"というのがあるかもしれません

Q8.について
いわゆる「自己責任論」にまつわる問いです.想定される具体的な状況としては,受験の失敗や経済的失敗など人生の進路を変えざるを得ないレベルから大学のゼミや職場での失敗など多少めんどくさいがリカバリーは効くレベルまで様々あると思いますが,パッと思いついた状況で構いません.
ちなみに,僕は余程のことがない限り失敗は外部の構造的要因に帰結する,帰結した方が生産的だと思います.人間はどう気をつけていても確率的にミスしたりやらかしたりするので,それを前提に外部から「失敗しないようにどうするか,失敗してもそれを失敗だと捉えずに住むにはどうすれば良いか」を考えた方が余計なストレスを抱え込まずに済むと思うからです.すごく言い方を悪くすれば,「人間という機構の正確さにあまり期待しない」という姿勢なのかもしれません.
ちなみに,座談会のことについては予定表に書いてあったのですが,朝うっかり確認することを忘れていたので僕個人の責任ですね(爆)


Q9.について
僕が所属していた「みんなで本を読んで論文を書く」という訳のわからないサークルの人たちと喋る場合と,研究室の人たちと喋る場合において一番差があるのと思うのが,「自己の発言の意味づけをしっかりできているかどうか」という点です.つまり,なんとなくですがサークルで知り合った人たちと喋ると,この人は自分の視点や用語の定義,また発言の位置付けなどをある程度考えた上でしゃべっているなと思うことが多いです.特に政治的・歴史的な話題になると顕著です.まあ,数多の議論と批判によって培われた言語処理能力と言ってもいいかもしれませんが…

■部内外からのコメント,およびリプライ

けろたん
Q7.について
リアルの場でふらっと雑談的に話しかけるのが苦手です。訓練として店員に質問するというのをやっていたことがあり、知らない人に話しかけるのはできるようになったのですが、知り合い・顔は見たことがある、ぐらいの人に話しかけるのは苦手です。なんとなく様子をうかがっているうちに相手がどこかにいくとか、集中モードに入ったとかでタイミングをのがしてしまいます。
過去に少女漫画を読んで恋愛のプロトコルを習得できたような気がしているので、会話でもパターン認識だと思うまで練習したらできるようになるのかもしれません。

つぼ
相手に迷惑かけるかもしれんな〜と言う思いは心のどこかでありますね.最近はそんなもん気にすんなと言う姿勢が若干身についた気がしていますが.少女漫画を読んで本当に恋愛のプロトコルは学べるんですかね...?

けろたん
スマホ & Bluetoothイヤホンのせいで、声をかけやすい雰囲気の人というのが減った気がします。電車内などでなんとなくぼーっとしている人というのをあまり見かけません。自分が人からどう思われているかを考えると、耳栓+骨伝導イヤホン+ノートパソコンという稀なシステムを採用しており、変な人だと思われるためか電車では隣がよく空きます。

つぼ
Q7.について
苦手だと感じる人が結構多くて安心(?)しました.小学校の頃はこんなこと意識してるはずはないと思うのですが,いつの間にか「苦手」だと感じるようになってしまいました.ただ,居酒屋やバーなどの場では隣の人に話しかけるくらいは簡単にできるようになった気はしています.ただ,これも話題(聞きたいこと)にある程度困らない年上の人が多いので,まだまだ改善の道は遠そうです

Hiroto
電車では最近逆張りでぼーっとする(本もスマホも手放す)ことが多々ありますが、逆にそれはそれで浮いて変な目で見られますw



■けろたん部長の〆

WSが締まっておらずすみません。今回の情報科学WSはこれにて終了です!!
皆さんのコメントのお陰でWS座談会が情報科学部史上もっとも盛り上がりました。
内容的には前回WSに引き続き、情報科学そのものではなくソフトスキル的な要素を扱う話になりましたが、そろそろガチ情報科学的な内容を扱う機運が部内でも高まっています(けろたん主観)。
次回以降はWS本編の質を高めていけるように部長としていろいろと頑張ります。
部長総括では、WS座談会でメインの話題になった生活習慣に関連して、はじめに座談会の内容がどのようにけろたんに影響を与え、生活がどんなふうに変わったかの報告を行います。さらに、今後の情報科学部の活動についても考えてみようと思います。
2週間+「ロスタイム」のあいだ情報科学部WSにご参加くださりありがとうございました!

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