ロデヴを求め彷徨う年度末
不動産屋に勤めるようになり数年になる。
賃貸仲介なもので
12月から4月上旬くらいは
気づいたら痩せてた!ってくらい忙しい。
が、現在勤務している支店では
むしろ太ってしまうくらい暇だった。
お歳暮やお年賀でいただいたお菓子は
2月中旬には完食していた程だった。
そんなわけで甘いものを食す事に体が慣れている年度末。
歯応えのあるパンを食べたくなり
近所のパン屋を開拓する事にした。
とはいえ、日頃パンを食べる習慣がない私。
パン屋に詳しいわけではないので
近所のパン屋を知る所から始まる。
家から徒歩圏内にあるパン屋は
意外と多くてジャンルもさまざま。
惣菜パンが美味しいところや
メロンパンで行列を成す店
カレーパン目当てで早朝から行列を作る店など。
夫の分のパンを加味するならば間違いなくメロンパンの名店を選ぶが、このところ夫も太りすぎているため無視する事にした。(先日の健康診断は腹を凹まして79cmだったのだ)
と、いうわけで私の好きな
ロデヴ
で定評のある店を選ぶ事に。
まず、ロデヴとは外は硬めで中身はむっちりもちもちのパンのことだ。
手で千切ろうとしてもなかなか千切れない。
にもかかわらず、中はふんわりと水分を多く含むパン。
調べるとロデヴは日本人ウケが良いそうだ。なるほど。
私はハード系のパンが大好きなので、いつもこの手のパンを買ってしまう。
そんなこんなで、自宅から歩くこと20分(遠い)。
目当てのパン屋に着いた。
まず、パン屋ってのは外観が可愛い。
私は不動産屋に勤めているので尚更そう思うんだろうけど。
清潔感はもちろんのこと、小さな飾りにまで気をつけていて「あぁここはパン屋だな」と通りすがりの人がふと気づくようなキッカケが散りばめられている。
部屋の間取りとキャンペーン情報満載のチラシを貼り付けた窓が目印の不動産屋とは大違いである。
ここのパン屋は入店すら行列になるというクチコミもあったが、平日午後1時ではガラガラだった。
店内はお客が3人くらいしか入れない小さな空間で、パンは店員がショーケースから取ってくれるシステムだ。
パンを傷つけない優しい仕組みに少し感動した。
お目当てのロデヴを購入。
夫にはクロワッサンを購入。
パンはひとつがかなり大きいがどの商品も200円以内とかなり良心的な価格だったのも嬉しい。
帰って早速いただく事にした。
ロデヴの中にはラズベリーやブルーベリーが練り込まれており、酸味を楽しむ事もできる。
まず手で千切ろうとするが、さすがロデヴ。
全く歯が立たぬ。
「おばあちゃんだったら無理やなあ」と最近はイカソーメンすら食べなくなった祖母を思い出しながら千切る。
むっちりとした断面。中はしっとりもちもちとしていることがよくわかる。
口に含むとパリッとした外側と、歯応えがやみつきになる。
同時に小麦粉の甘味とフルーツの酸味が広がる。
うんうん、こういうやつを食べたかったのさ。
パンを食べている時って頭の中が無になるので、感想はほんとにこれくらいしかない。
もっきゅもっきゅと食べていたが
その弾力のおかげで
数分食べ続けてもなかな減らず
先にお腹がいっぱいになってしまった。
まさか200円台で買ったパンを
昼と夕食の2ラウンドでいただく事になるとは
想像もしなかった。
こんなに美味しいロデヴを近所で買うことができるなんて私はツイている。
それでは。
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