コンサルタントのあなたに効く読書
★人の人生に触れる仕事をする人は本を読みなさい
「読書メルマガ」というのを以前発行していました。電子書籍の著作の中にも書いて案内していましたが、ある日突然システムの中で掲載を外されていたという小ちゃい事件が起こっており、そのまま休刊となっていました。
そのまま休刊にした理由は、エネルギーの世界で起きたことの何かは、釈明も訂正もしない。それがわたしが長年培ってきたバリ島の師匠とのやり取りの間で暗黙の了解になっていたというか基盤の考え方だったからです。
起きてしまったことは、すでに過去のことだから。
過去のことを変えようとやっきになることは意味がない。
ということが根幹にあるんですね。そのことに対してできるか出来ないかということを悩むことが先進国の人は多いけれど(日本人やアメリカ人を指しています)バリ島ではそうじゃないからね。
という教えが根底にあるからです。
まあその休刊の理由はこのくらいにしておいて、師匠ははっきりと明示していてくれたことがありました。
「あなたが人の人生に触れる仕事をするのなら多くの本を読みなさい」
と。
これは本当に大事なことだと今振り返っても、最初にこのことを教わったのは良かったと思っています。お金もまだ稼げずに、心も苦しくて、人としても女性としても自信がなかった頃、様々な世界を覗く事ができる書物という存在は本当にありがたい存在以外の何物でもなかったからです。この教えは、もう少し詳しくお話すると、
「人の人生に触れる仕事をする人になるならば、予め様々な人の考え方、様々な土地の文化からやってくる考え方を熟知していなさい」
とうことです。
相手の考え方の基盤がわからなければ、問題や物事の流れを変える要因はどこからやってくるかわからないので相手の人がもともともっているベースとなる考え方、文化、地域社会の成り立ちなどを知っておくことでよりスムーズに問題解決の糸口や、流れを掴むためのあれこれが見つかっていくのだと教わったのです。
★相手の文化がわかるとジャッジがなくなる
コンサルタントやコーチ、カウンセラー、ヒーラーと呼ばれる人を数多見てきました。そして相談も受けてきましたし、私自身もコーチを付けたりコンサルタントを付けたりすることも定期的にあります。常にメンターがいるのでそれとは別に、コーチやコンサルタントの意見を聞きたくなることがあるからです。
そのなかで多くの人が誰かから教わった、もしくはどこかで聞きかじった「スキル」をメインに仕事をしてしまっているという現実があるとみてきました。
「スキル」があることはとても重要ですが、「スキル」では人の心や行動は変わりません。私は少なくとも自分自身が「スキル」によって導かれたことが一度もないため、余計にそう感じているのかもしれません。
この「スキル」というのはいわゆる、こういうときはああすればいい、というような「対処法」にしか過ぎず、根本の解決には繋がりにくいということを師匠の教えから知っていたからです。何よりも
「スキル」で相手の心は開かない。人の心が開くのは「相手の文化を知ろう」とこちらが務めるときだ
とはっきりと教わっていたからかもしれません。亡き師匠の教えでは「スキル」はあくまでも一定の法則でしかなく、「スキル」よりも「相手は自分の文化、基盤となる考え方」を理解しようとしてくれるものに対して心を開くものなのだということです。
それを私なりに数万件(もはや数えることすらしていませんが)のセッション事例より検証をしていった結果、「スキル」でたいしょしようとするのではなく「相手の文化を知ろうとする」ことによって良い流れが起きる様になりました。
相手の考えや土台となる文化を知ろうとすることで、こちら側にジャッジがなくなる
ようになったからです。だからこそ、人の人生に触れる仕事をする人はたくさんの本を通じて多くの人生観(生き方)という文化を知りましょう。ということが師匠は言いたかったのだと思うようになりました。
「スキル」で教えられても人の心は動きません。相手の心をひらいていくのは、相手の心を変えていくのは
「相手がしている相手自身のジャッジがなくなる時」
だからです。
★何を読めばいいのか?よりも大事なこと
じゃあ実際に何を読めばいいのですか?と聞かれることが多いので、そのあたりを書いて今日は終わりにしようと思います。
実際に読むものは何でもいいのですが、
様々なジャンルに手を伸ばしてみることが重要
です。そのために私がまずしたことは何を読めばいいかということよりも
読みたくなる本をおいている本屋を探す
ということでした。
「思わず読みたくなる本だけを置いている本屋が必ず存在する」
と師匠はよく言っていました。バリ島には町並みの中に本屋というものはあんまりなくて、大きなショッピングモールやデパートの中に書籍コーナーが有るという形式が私達が目にできるものです。師匠はなぜこんなことを言うんだろうと思って質問をしてみたことがあるのですが、その答えはこうでした。
「本は誰から買うかが大事」
だからだそうです。
その本を選んだ人の心が映っているような本屋がいい。その本屋は本を売りたいのではなくて、あなたに必要な本はこれですよと紹介したいのだ。その紹介は神様からの紹介なんだよ。
というのです。さすがバリ島の坊さん。言うことがやっぱり神様に直結しているわけです。
神様の紹介なのかどうかは定かではないですが、日本でそういう本屋を探しだした途端、それが私にもわかるようになりました。わたしが見つけたこの本屋さん!と思った本屋は、
いわゆるまちなかの小さい本屋さんや駅構内(新幹線)の本屋さん、店主のこだわりセレクトの古本屋さんなどでした。
なぜだかからないけれど、その本屋さんに行くと必ず光ってるように思える本が見つかるのです。
そしてその本はジャンル問わず、多岐にわたり、著者の偏りもなく全く新しい分野に飛び込ませてくれるような本たちでした。
まずは読みたい本に出会える本屋を見つけてください。もしそういう本屋さんがすでにある方は、ぜひ今日、明日、その本屋さんに行ってみてください。
必ずなにか読むべき新しい世界が見つかるはずですよ。
ps・・・写真は私の宝物の本の一冊。ロバート・ハリスさんにサインを入れていただいた記念の本です。