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好きな子と回り道をして帰る夢
学校か仕事の帰り道、かわいい系の男の子(後輩?)と同じ道を並んで歩いている。お互いの肩が当たる距離、そっと彼の手をとると、彼が指を絡めて恋人つなぎをしてくる。もう暗くなったしいいかななんて思いながら、しばらく無言で歩く。
ふとぼくらを呼ぶ声がするのでふりかえると共通の友人で、いっしゅん手を離しそうになるが、彼が強く握って離させない。
共通の友人氏は「あーあーいっス、そのまんまで、自分妬いたりしないスから」みたいな軽口で気を利かせてくれる。
そこから三人連れで歩く。
彼との分岐点が近づいてくるが、もっと一緒にいたいぼくは何も言わずに回り道する。それに気づいても何も言わない彼。
「先輩、○○ちゃんこっちじゃないッスよ」と言わなくていいことを言う友人氏。
心の中で(わかってるよ!)と叫んでいると、「いいの、も少し一緒にいたいから」と彼。
地元に近づくにつれ、ぼくは人目が気になりだすが、手は離さない。
街灯の少ない公園の入口で立ち止まりちょっと休憩をとる。古いブロック塀に、手のひらほどの大きさをした亀の甲羅みたいなものが張り付いていて、「これなんスか」と触ろうとする友人氏。
それがカタツムリの一種で、毒があることを知っているぼくは「ダメ!」と鋭く制す。友人氏が「うわ、え、マジびびる」というのをみてみんなで笑う。
「こっち行ったら○○ちゃんの帰る方」と、ぼくらは再び歩き出す。
分かれ道、彼に「気をつけてね」と手を振るつもりだったのに、彼が「先輩のうちまで行ってみよっかな」と言う。
「終電までまだぜんぜん時間あるし……」
それは、だれにでもわかるくらいのウソだった。
そのまま三人でうちに着く。玄関を上がるとすぐぼくの部屋があり、なぜか三人で布団に横になってダベっている。
しばらくして彼の反応がないな?と思ってみてみると、すやすや寝息をたてている。(かわいいなぁ....)と思ってると、「ね、かわいいっスね」と心を読んでくる友人氏。お前まだいたのか。
とつぜん、奥の方から母の呼ぶ声がして、ぼくらは慌ててふとんから転げ出る。ぼくと友人氏とで、寝入りばなの彼を抱きかかえるようにして、「ちょっと今から友だち送ってくるから!」と言って、脱いだ上着をまた着込む。母は、とくに訝しむわけでもなく「温めなおした肉まんがあるんだけど」って言うので、三つもらって外に出た。
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