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ガレット•デ・ロワはフランス南部では?

フランスで1月に食べるものと言えば、ガレット・デ・ロワ。
キリスト生誕の際に、東方三博士がやって来て拝み贈り物を捧げたという聖書のエピソードに因んだお祝いの日(エピファニー)があり、その日に食べるアーモンドクリーム入りのパイのようなお菓子。実際は1月中売っていて、何回も食べる機会があります。
ちょっと余談だけど西洋絵画ではこの聖書の場面をモチーフにした絵もたくさんあって「東方三博士の礼拝」というタイトルがついています。

ガレットにはフェーブという、陶器でできた小さい置物というか、おもちゃが一つ入っていて、ガレットを切り分けてフェーブが当たった人は王様か女王様になって王冠をかぶり、女王様か王様を選ぶというゲームもあります。フェーブは色んな形のものがありコレクションしている人も多いアイテムです。

このお菓子、フランスの南の地域では、ブリオッシュで作る習慣もあって、色んな名前があるみたいですが、トゥールーズでは大体クローヌ(王冠)•デ•ロワと書いて売られています。フランスの北に住んでいた時は見たことがなく、トゥールーズ近郊に引っ越してきて、見慣れたガレットのタイプと並んで、ブリオッシュがあるのを初めて見た時は驚きました。ガレットの方が好みだったこともあって今まで手を出さなかったんだけど、今年は初めてブリオッシュを試してみました。

これはフランスのスーパー、モノプリで買ったのですが、お店にはブリオッシュタイプだと、オレンジフラワー風味、砂糖漬け果物が飾られているもの、チョコチップ、プレーンでパールシュガーが載ってるものがあったかな。若い男性がチョコチップタイプを買っているのをみたし、私たちが選んでいる最中にやって来た小さな女の子とおばあちゃんらしき人は迷わずフルーツのを取っていました。私たちは今回はチョコチップにしました。見た目がちょっと地味ですね。王冠は折り畳んで付いているのを自分で広げて輪っかにしました。

星の王子様の王冠付き。 生地が膨らんで見えにくいけど、中心は穴があいています


ふふふ。左下にフェーブが見えている!
見えない時は恐る恐る食べるので、すぐ見つかると安心


取り出してみると星の王子様の絵でした


チョコチップがふんだんに入っていて美味しかったです。
そして新年から星の王子様に出会えてちょっと嬉しい。「大事なことは目に見えない」と言うのは、作中に出てくる有名な言葉ですね。
目に見えない大事なことに日々感性を傾けて、少しでも発信していけたらなあと思います。

いつも読んでくださって有難うございます。2025年が、喜びに満ちた佳い年になりますように!

ribbonさん、綺麗な写真をお借りしました。ありがとうございます!


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