sakko

不惑を過ぎてから縁あってフランスに住んでいます。主にフランス生活の他愛ないお話と、縫い…

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不惑を過ぎてから縁あってフランスに住んでいます。主にフランス生活の他愛ないお話と、縫い物、編み物の記録を綴っています。お茶でも片手にのんびりお付き合いくだされば嬉しいです!

マガジン

  • 編み物 縫い物

  • フランス生活とフランス語のコラム

  • どこに住んでも。暮らしながら考えたこと

    毎日をできるだけ穏やかに朗らかに、心と体を養いながら暮らしていく。そんな思いをベースに日々考えたことを綴っていきたいと思います。フランス在住3年目

  • 物語 ルビー手芸店の月並みで愛しい日常

    一話完結の形で続いて行く物語。毎月2話ぐらいを目指して書いて行く予定です。

  • フランス語学習

最近の記事

今編んでいるもの モヘアのセーター

去年からちょくちょく編んできているセーター。とじはぎをする段階まで辿り着きました。シンプルなセーターが好きで、体型的にドロップショルダーっぽいのが似合うみたいなので、初心者以上のレシピに挑戦しようという気概がわかないのだけど、糸がフワフワだと、雰囲気が変わるのと、編んでいる時も単調な気がしないというか、飽きにくい感じがします。写真は白っぽく写ってますが、もっと黄味のある緑です。 襟の付け方がまだちょっと謎で、しっかり分かってからと思っていて、写真の襟のピンクの糸は襟をつけなが

    • 悪くはなかった手縫いパンツ

      前回の記事に書いた手縫いパンツ、一度も作ってない型紙を適当に太くして、どうかしらと思ってましたが、ワンマイルウェアを越えるパンツをって希望はギリギリ叶ったかな?ウェストをゴム入りにすると、やはりもさっとする部分はあります。 自己流でやったモロモロを記録しておきます。元はファスナー付き、ゴムなしの本格的なツータックパンツの型紙で、前のタックを入れずにそのまま幅を生かせば、ウェストゴムにしても入るかなあと思いました。足の幅も太くしました。出来上がりサイズと自分の手持ちのパンツと

      • 手縫いパンツも4枚目

        パンツを手縫いで作るのはこれで4枚目。懲りずに作ってるなぁと自分でも思いながら苦戦してます。面倒なことは承知で、ウールとポリの混紡で端がボロボロほつれて来る生地を使っていて、縫い代をかがっているんだけど距離が長くて大変。縫い代を大きく取れば折伏せ縫いでいけたのか?でも、型紙を横並びにしてギリギリ取れるだけしか布を買ってないので、縫い代に割く幅はなかったなあ。 作りたいと思う型紙がないので、今回は手持ちの細身のタックパンツの型紙を修正してワイド気味に、ウェストは一部ゴムを入れ

        • ハッとする小さな出来事

          毛糸やブルゾンを着るぐらい涼しくなっているフランス。お花も長持ちするかしらと、久しぶりに花屋によりました。リタイアに近そうなマダムが1人でやっていると思っていたら、若い女性が加わっていて、修行中かなと思う佇まい。目当てにしていたバラのバケツはいくつかあって、色や形の良さそうなのを選んでいる私を、若者は声はかけずに見守っているんだけど、何か言うタイミングを図っているようなソワソワするような気配も。 私がやっと決めて一本選んで注文すると、奥の作業場へ入って包んで出てきて、渡して

        今編んでいるもの モヘアのセーター

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        記事

          手縫いシャツブラウス完成

          やっとボタンが入手できて仕上がったシャツブラウス。備忘録、雑感の記事となります。 少し前の記事にした通り、今回ボタン探しがスムーズに行かず、しかも最初に買ったのが気に入らず付け直し、そして、ボタンを変えたことで、最初のボタンに合わせて作ったボタンホールが、カフスの部分だけ小さすぎて合わず、家にあった別のボタンをつけることに…(涙。フランスのお店ってボタンのサイズが書かれてないのもあって、定規持参でお店に行ったはよかったけれど測り方が雑だったみたい。 白いシンプルなシャツボタ

          手縫いシャツブラウス完成

          捨てられない人になっていた

          フランスではサイズや色が合う服が見つかりにくく、色々大事に着続けているのですが、洗濯でなんだか小さくなってきたものが増えてきたり、あまり納得せずに買い足して結局あまり着てないものとかも段々増えていて、気づけば箪笥の肥やしがわんさか。「処分」の文字は頭をよぎれど行動にうつせないでいました。 手作りで自分のサイズと用途に合う服がトップスなら作れることが分かってきたこともあって、そろそろと思いつつ、それでも既製品があった方が安心なんて思っている自分がいたり、気候の点でどんな服が本当

          捨てられない人になっていた

          未知の野菜は試行錯誤

          スーパーやマルシェで視界には入ってたけど、どう食べるのか分からないし、家族も食べたことがないというので、自分とは関係ないわと思っていた野菜の一つフヌイユ。日本ではウイキョウというらしい。 少し前に入ったレストランで、サーモンの付け合わせで出て初めて食べたら、これが何とも言えない美味しさ。食感は外側は加熱されて柔らかくなってるけど、中はカブを芯のあるように煮た時みたいな歯応えがあり、味は料理オンチの推測になりますが、レモンベースのドレッシングがかかっていたようで、酸味の中にア

          未知の野菜は試行錯誤

          キャロットラペ

          何事も“無理しない”がモットーな私。「これ以上やると無理してる感じになるなあ」と思ったらその時はそこまで。 そんな私が無理じゃないギリギリのラインで毎回頑張って作っていると思うのが、キャロットラペ。フランスだとスーパーでパックに入って売っていて、うちは電気のマシンがないし、手間を考えたら買った方が早いのですが、家で作るのがやっぱり美味しいと感じます。 誰に教わった訳でもないので、本当はどんなレシピなのか知らないんだけど、うちの場合は人参をスライサーで細かくしたら、塩をまぶ

          キャロットラペ

          手縫いシャツ作りは頓挫中

          ボタンホールを作る段階に近づいてきたので、先週、街で一番ボタンの種類が豊富と思われる手芸屋さんに行ったら、無情にもバカンスの貼り紙が。「ガーン!フランスあるある…」2週間ほどお休みだそう。 本当はもう一軒、可愛いボタンがたくさんあるお店もあるのだけど、そこは建物の修理でもう長いこと休業中。3件目の手芸屋さんはその前の週に閉まってたのでバカンスだろうと思って訪問せず。ネット上の地図サイトを頼りに営業しているかどうか一応見ているけど、お知らせしていない個人商店もあって、行ってから

          手縫いシャツ作りは頓挫中

          果物を煮る

          日本にいた時はせっかく生で食べられる果物を煮るなんて勿体無いと思っていたのに、フランスに来てから、お砂糖なしのコンポートをちょいちょい作るようになりました。大概はりんごで、まとめて作って冷凍しておくと朝がラクとか、おやつにも使いやすいし、口当たりがよいこともあって。芯が少しだけ残っているような感じが好きで、あまりクタクタにせず仕上げます。切り方やお水の量を自分の匙加減でやって、シナモンやクローブもその時の気分で入れ、お鍋をみながら好みの感じにしていくのが楽しい。残った煮汁は別

          果物を煮る

          ルビー手芸店の月並みで愛しい日常 最終話

          9月になると街はまた忙しないリズムで周り始めた。秋冬に向けた最初のワークショップを店主のセシルが開催し、みすずは店の中を行ったり来たりしながら秋らしい展示や陳列を製作している。ワークショップは編み物初心者のためのものだったが、とびきり不器用なお客がいてなかなか進んでいないのだけど、陽気な人ばかりで賑やかな回になり笑いが絶えない。そんな中、ドアの外から覗き込んでいる男性がいるのにみすずが気づいたが、お店の賑わいに怖気づいたかそのまま行ってしまった。 夕方になって、ワークショッ

          ルビー手芸店の月並みで愛しい日常 最終話

          今までと違う色柄を選んだみた

          夏のセールで買った生地でシャツブラウスを作り始めています。相変わらず手縫い。前が開いてないブラウスの方が簡単なので迷ったのですが、以前作ったシャツブラウスを重宝していて、同じ型紙で作ることに。 手縫いを始めた時は、縫い目が目立たないようにという理由と、そういう柄が好きということで、ごちゃごちゃした色柄を選んでいたけど、柄に飽きてくるってことありますね。縫い目が見えてもまあいいかなあという気にもなっていて、今回はシンプルな生地にしてみました。せっかくリバティを買うのにシンプルは

          今までと違う色柄を選んだみた

          ルビー手芸店の月並みで愛しい日常⑦

          「みすず、今日は朝からボーッとしてるみたい。大丈夫?ちゃんと食べてるの?」 店主のセシルがみすずに聞いた。細々とした商品の整理をしながらも、上の空だったみすずは名前を呼ばれてハッと我に返った。 「大丈夫。昨日あまり眠れてないだけ」 「暑くて寝苦しいものね。無理ないわね」 そう言うセシルに、みすずは話を合わせておこうかと迷いながらも 「暑さじゃなくて、実は母が来てて昨日一緒に晩御飯を食べたんだけど…」 と切り出してみた。 「あら、ケンカでもした?」 セシルが笑って言った。そこへ

          ルビー手芸店の月並みで愛しい日常⑦

          Tシャツの袖を手縫いで詰めてみた

          セールで長袖Tシャツを買ったのですが、フランスの長袖って私にはことごとく袖が長ーい!それで「もしかして」とちょっと動画を調べてみたら、Tシャツ素材でも手縫いで詰めている方々がいたので、参考にしてやってみました。秋冬にセーターの下に着る用なので、ちょっと失敗してもいいかぐらいの気持ちで。まつり縫いとか、飾り縫いとかが一般的みたいですが、袖幅が十分太いし伸縮性は要らないかと思い、普通に三つ折りしてなみ縫い、たまに返し縫いという縫い方にしました。 出来上がりは、写真のような感じ。

          Tシャツの袖を手縫いで詰めてみた

          ルビー手芸店の月並みで愛しい日常⑥(物語)

          涼しい朝の風が吹き抜ける1日の始まり、以前ルビー手芸店で働いていたマノンが大きな袋を抱えてやってきた。みすずは、店の棚にハタキをかけているところだったが、袋の中身が何かは分かっていた。紺のタンクトップにベージュのつなぎ姿のマノンは、アトリエで老眼鏡をかけてミシンを準備している店主のセシルの所へ行き、袋から大量のズボンを出して作業台に積み上げた。 「随分とたくさん持ってきたわねぇ。早く臨時でやってくれる縫い子さんを見つけてよ」 セシルは一枚一枚、裾上げの印を確認しながら言った。

          ルビー手芸店の月並みで愛しい日常⑥(物語)

          梅干し代用品

          去年はあんずで梅干しもどきを作って、美味しく食べてはいたんだけど、酸味がないのが私には物足りなくなりました。食用クエン酸を探していたものの、手近では見つからないまま季節は巡り、今年もあんずが出回り初め、良さげなのを買ってはそのまま食べつつ思案する日々。 少し前にルバーブでも梅干し代用品ができることを知って、あのフキのようなものが?!と半信半疑でしたが、あんずと迷った末、今年はルバーブでやってみることに。マルシェのいつものスタンドでは売っていなかったので聞いてみると、「誰が売

          梅干し代用品