わたしの偏愛シャンパーニュ
「そろそろあれ買わないと」と師走を迎える頃になると毎年思うものがあります。クリスマスプレゼント、お正月飾り、おせちの注文などもそうなのですが、わたしはとにかくまずはじめにシャンパーニュを買い揃えます。
ということで今回はシャンパーニュのことについて書いていこうと思いますが、ワインやシャンパーニュについては語りたいことがたくさんあります。
今回はその中から、わたしが愛してやまない「偏愛シャンパーニュ」に焦点をあてて書いていきたいと思います。
シャンパーニュとは
とても簡単に説明しますと、シャンパーニュとは、フランスのシャンパーニュ地方で栽培された葡萄を使って、その地方の中で、決められた厳格な生産規定を遵守して造られたものだけが「シャンパーニュ」と名乗ることができます。
逆を言うと、上記にのっとっていないものは、シャンパーニュと名乗ることはできず、総称として「スパークリングワイン」と呼ぶことが多いです。
(クレマン、カヴァ、フランチャコルタなど厳密に言うと、もっと説明は色々あるのですが、長くなるためここでは割愛し、大枠で言うとこんな感じとなります。)
ぶどうの栽培や生産工程における多くの手間暇、かける労力や時間、そしてその貴重性、伝統、美味しさの質の高さなどからシャンパーニュは世界的に有名な高級酒として存在しています。
感動が人生を動かす
わたしはワインとシャンパーニュが大好きで、できるなら毎日飲みたいし、毎日ワインショップに遊びに行きたいとも思っています。でも実際毎日そうはできないので、『今度はどんなワイン、どこのシャンパーニュを買おうかな』と想像するだけでも楽しくなれます。
(単純です 笑)
それだけ好きになったのにはきっかけがあって、10年程前に、「フランスのとあるシャンパーニュメゾンで(要は蔵元で)直買いをしてきたばかり」というシャンパーニュをお土産にいただいてそれを飲む機会がありました。
その時飲んだシャンパーニュは、もうとてつもなく美味しくて、心から驚いてものすごく感動しました。
それ以前までは、わたしにとってのワインやシャンパーニュの立ち位置といえば「何かの折に機会があれば飲むもの」くらいだったのですが、このことをきっかけに一気に自分の中で気になるお酒として急浮上しました。
感動は人を動かすのが常ですよね。わたしはそれをきっかけに「ワイン」や「シャンパーニュ」というものをもっと知りたくなって、当時ワインスクールへ通いはじめました。そしてその後ワイン検定を受けてみたり、検定クラスで知り合った方たちとワイン勉強会(と称する飲み会)をしたことなどもあります。
ワインやシャンパーニュを飲むことは今では自分の大きな趣味の一つといえます。
そして、そのワインジャーニーに終わりはないです。
自分の寿命が仮にあと元気に30-40年あるとしても(すごい調子のいい話 笑)、今から毎日飲み続けていったとしても全世界のワインを飲み尽くすことはできません。世界のワイン産地、生産者、種類などは膨大な数があります。
なので、今飲みたいワイン、今飲みたいシャンパンは、時を待たずにどんどん今飲んでいかないと!(って自分に言い訳をして)ワインジャーニーをこれからも満喫していきたいと思っています。
わたしを変えた1本
人生をワインに捧げることになったメモリアル的な、衝撃的なワインのことを、我が家では (旦那とわたしは) こう呼んでいます "神の雫"。
「神の雫」とは、原作 亜樹直さん、作画 オキモト・シユウさんの漫画作品のタイトル名で、ワインを題材にした有名人気作品であり、最近では山下智久さん主演でドラマ化もされましたが(Hulu公式ドラマ)、我が家にはこの漫画「神の雫」はもちろんのこと、続編の「マリアージュ」も含め、全巻すべて取り揃えています。
ちなみにこの漫画は、ワイン初心者の中では「ワインとは何かをこの漫画で勉強した」と言う方も多く、ワインにまつわる知識や世界観などが豊富にそして多彩に描かれており、ワインに興味があるけど何から取りかかればよいか分からないと思う方にも大変おすすめな漫画です。
さて、わたしが呼ぶ “神の雫“ ですが、それは先ほどの10年前に飲んだシャンパーニュのことを指しています。
ワインのある生活や世界は、本当に自分を豊かに幸せにしてくれます。そんな素敵な世界にハマらせてくれた、わたしにとって大切な記念の1本、
神の雫とは・・
TAITTINGER PRELUDE GRANDS CRU
テタンジェ プレリュード グランクリュ
です。
わたしはこのシャンパーニュを、1年最後の大晦日の晩餐時に毎年必ず飲むようにしています。
わたしにとっては、あの時の感動や喜びを思いだして味わうのと、この一年の労をねぎらいながらこの美味しさに酔いしれるのと、明日からまた新たにはじまる1年を迎えるには、とてもふさわしいお酒だと思って飲んでいます。
ちなみにこちらはシャンパーニュとしてはお手頃価格な部類に入ります。お酒の価格としてもちろん高級であることには間違いないのですが、「シャンパーニュ」というカテゴリーの中でいえは、買いやすい方に入ります。
シャンパーニュは、各メゾン (シャンパーニュメーカー) によって商品ラインナップがいくつかクラス分けされて存在することが多いです。
プレステージクラス(最高級クラス):
値段はキリがないのですが、何万円~何十万円となります。
スタンダードクラス:
大体1万円前後くらいからスタートします。
例えば、TAITTINGER(テタンジェ)でいうと、スタンダードクラスのシャンパーニュは「テタンジェ ブリュット・レゼルヴ」というものがあり、プレステージクラスですと「テタンジェ・コント・ド・シャンパーニュ」というものがあります。
他にもちょっと甘口のものやロゼがあったりいくつか種類があります。
わたしはプレステージクラスのシャンパーニュも後学のため、興味のため、美味しさの追求のため、と色々言い訳をしてこれまで飲む機会がありましたが、やはりそのクラスになると、どこのシャンパーニュであっても、とても美味しいです。
しかし、わたしにとって、ワイン界の扉を開いたテタンジェのプレリュードは、思い入れの深い記念の1本であり、いまだにわたしの心の中の神の雫であることは間違いなく、心に染みる1本です。
又、変なこだわりですが、わたしはこのシャンパーニュを年間通してあえて飲まないようにしています。笑
「そんなに好きなら飲めばいいのに」と思われるかもしれませんが(まぁ普通にそうなんですけど 笑)、他にも飲みたいシャンパーニュが色々あるから、という理由もありますが、大晦日の晩餐時、年に1回だけ飲むという特別感が、あの10年前の感動に近しい感じで味わえる行為であって、わたしはあえてそこ1回に設定しています。
シャンパーニュは高級品で、そもそも我が家ではそんなしょっちゅう飲んでいなく、美味しいクレマンやカヴァなども間に挟んで次にシャンパーニュに戻る、などということを繰り返しています。
(クレマン、カヴァはシャンパーニュと比較して価格が安価となる、いわゆる「スパークリングワイン」なのですが、シャンパーニュと同じ製法で造られているものです。)
おすすめシャンパーニュ
シャンパーニュと一口に言っても、使われる品種の違い、ブレンドの違い、ヴィンテージの違い、生産者の違い、熟成の違いなどで味わいは全然変わり、山ほど種類もありますので、ここでは わたしの個人的な趣向のおすすめを書いていきす。
わたしはシャープなすっきり感のあるシャンパーニュも好きなのですが、好んで飲むのは、少しコクのある、どちらかというと黒ぶどう品種を強めに味わえるような味わいのシャンパーニュが多いです。
私の好きなおすすめはこちらの2つです。
BOLLINGER SPECIAL CUVÉE
ボランジェ スペシャルキュヴェ
CHARLES HEIDSIECK BRUT RÉSERVE
シャルルエドシック ブリュットレゼルブ
です。しっかりした味わいを楽しむことができます。
逆にすっきりしたフレッシュでエレガントな味わいが飲みたいという感じですと、
PERRIER-JOUET(ペリエジュエ)か LAURENT PERRIER(ローランペリエ)のシャンパーニュがおすすめかと思います。
とはいえ、世の中にはたくさんのシャンパーニュがあり、且つ一つのメーカーの中でも味わいが違ったりするので、簡単にここがおすすめというのも難しいのですが、もしショップで直接購入をされるような際には、お店の方などに相談しながら買うのと楽しいかと思います。
「今日の夜は魚介類を食べようと思ってます」とか、「クリミー系のメインを考えています」など伝えて、食事に合うものをおすすめしてもらうのも良いかと思います。
オンラインの場合は、ワイン専門ショップのサイトですと、香りや味わいなど詳しく書かれているので、それを参考にされると良いと思います。
最後に
シャンパーニュの魅力は語り尽くせないほどたくさんあります。高級品で簡単には手がだせないのですが、その味わいはシンプルに美味しいというだけではなく、人生に何かしらの良い影響を与えてくれる「魔法の美酒」だと思います。
あと余談ですが、わたしが冬を感じるとなぜかテンションが上がるのですが、それはきっとシャンパーニュを飲む機会が増えることに起因しているからだと思います。(間違いないです。笑)
ということで、今回はわたしが "神の雫” と称して愛してやまない「偏愛シャンパーニュ(テタンジェのプレリュード)」のことを中心に書いてきました。皆さんいかがでしたでしょうか。
今後もワインやシャンパーニュについて他にも色んな側面から書いていこうと思っていますのでまたご覧になってください。
ではまた次回のnoteでお会いしましょう。
À bientôt !
Eva
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