フランス人と日本人の骨格の違い
フランスバレエの専門家、harukaです。
みなさんは体型と骨格の違いについて考えたことがありますか?
骨格と体型は別物です。
骨格は骨組みのこと、体型は外見の特徴のことです。
つまり骨格は中身、体型は外見のことを指します。
バレエをやるなら細い方がいいでしょ!これは体型のことを言っています。
バレエにおいて体型はとても大事ですが骨格もとても重要です。
骨格次第で怪我のしやすさや舞台での身体の見栄えなどが変わってきます。
体型は努力や体の使い方次第でなんとでもなりますが、骨格は遺伝的なものなので劇的に変化させるのは難しいです。
今回はフランス人と日本人(西洋人と東洋人)の骨格は何がどう違うのか、そしてそれがバレエを踊る際にどんな影響を及ぼすのかについて考えていきたいと思います。
骨格の長さ
西洋人は骨格が縦に細長いです。
東洋人はどちらかというと横幅があります。
そのため西洋人は身長が高くスラッとして見えます。東洋人は横幅があるから太って見えるというわけではなく、小柄で華奢に見えます。
骨格の長さは舞台上での見栄えに大きく影響します。身長が高ければ舞台上で動きが大きくなり、手足も長いのでダイナミックに見えます。逆に小柄で華奢な骨格はダイナミックさよりも素早さやスピード感が強調されます。
背中の筋肉
西洋人は後ろの筋肉が発達しています。
東洋人は前の筋肉が発達しています。
西洋人は意識しなくても少し反り腰になっています。しかし東洋人は意識していないと猫背になってしまいます。
西洋人が堂々と見えるのはこのためかも知れませんね・・・(笑)
バレエにおいて猫背は絶対に許されません。動きが綺麗に見えませんし、小さく見えてしまうからです。基準としては鎖骨よりも前に出ていたら猫背、肩が鎖骨より少し後ろにあればOKです。
骨盤の位置
ハムストリングという筋肉を知っていますか?
簡単に言えば太ももの裏側の筋肉のことです。
西洋人はこの筋肉が発達しているので骨盤が前傾しています。
東洋人はこの筋肉が発達していないので骨盤が後傾しています。
足の長さそもそもには違いはありませんが、目の錯覚で足の長さが違うように見えるのはこのためです。
骨盤が前傾しているとお尻の位置が高くなり、後傾していると低くなります。お尻の位置が高ければ足が長く見え、低ければ短く見えるということです。
パリ・オペラ座バレエ学校の入学試験では骨格を徹底的にチェックされます。彼らがチェックしているのはバレリーナに向いている骨格かどうかということです。
足の甲の高さ、骨盤の位置、関節の可動域、膝の位置などチェックされる項目はたくさんあります。
例えば足の甲の高さはトウシューズを履いた時の足の見栄えに影響しますし、関節の可動域はターンアウトする時や足を上げる時などに影響します。
バレリーナに必要な骨格が揃って初めて技術的な審査になります。
ヨーロッパで生まれたバレエはやはり西洋人の骨格が活きるスポーツなのかもしれません。
こんな風に書くと日本人がバレリーナになるのって無理なのかな?と思われるかもしれませんが、日本人でバレエダンサーとして活躍している方はたくさんいます!
日本人のバレエテクニックの高さや繊細さは世界中でも非常に評価されています。この繊細さというのは小柄な体型だからこそ生み出されるものです。
そのため日本人を採用する海外のバレエ団も年々増えてきています。
これからバレエダンサーを目指している方はぜひ東洋人の特徴を最大限活かせるように意識してみてください!
以上フランス人と日本人の骨格の違いについてでした!