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アプリで人助け〜自分に出来ることを考える〜

木下斉さんのVoicyを聴いている『木下ファミリー』のお一人、別府綾さんが以前『Be My Eyes』というアプリを紹介されていました。

アプリである『Be My Eyes』とは、視覚にハンディキャップを抱えた方へアプリのビデオ通話機能を使って日常生活のお手伝いをするものです。

例えばリモコンの数字が見えなくて困っている方がアプリを起動、ヘルプを出すことで、全国のサポーターにアプリで通知が届き、対応できるサポーターがスマホの画面越しにお手伝いします。

私は別府さんの記事がきっかけでアプリのことを知り、記事を読んだ直後にアプリをダウンロードしました。

実はアプリをダウンロードした数日後には一度『ヘルプ』の通知が来たのですが、別件対応中で出られず、悔しい思いをしていたところです。
(なお別府さんの記事にある通り、全国のサポーターに通知が送られるので、自分が対応できなくても他の方が対応してくださいます。また対応の際にこちらの顔は向こうには映りません。)

そんなある日、私のスマホに再びBe My Eyesの通知が来ました。少し緊張しながらビデオ通話を取ってみると年配と思われる男性でした。

男性曰く、とあるアプリの設定画面をスマホの読み上げ機能で調べているものの、よくわからなくなってしまったとのこと。スマホの画面を映してもらい、目的の画面を探すお手伝いをしました。

1、2分ほど、この画面は違いますよね、ええ、違いますね、と探し、無事に目的の画面を見つけることができました。

『これで大丈夫そうですね!』『えぇ、ありがとうございます!』とやり取りして終了。特に世間話もなく通話が終了するので、こちらも気が楽です笑 今後もこちらが対応できる時はお手伝いできたらと思います。

実際にアプリを使ってお手伝いして思ったのは、自分には当たり前に出来ることでも、それが出来なくて困っている人もいること、そして色々偉そうなことをいいながらも自分にもまだまだ見えていない世界がまだまだあることです。

前者については、キャリアの文脈でもよく使われますね。1人で何もかも出来る人も勿論素晴らしいですが、組織に属しているなら周囲のメンバーの力も借りて、自分一人では成してなかったことを達成できる、というものです。

自分が出来る、得意であることはどうしても『当たり前』と思ってしまいがちですが、意外と私でも人様の手助け出来ることはあるのだなと思えました。

後者については、私はこれまでnoteやスタエフで、
・社会人12年目です!
・転職2回してその度に職種変わって色々見てきてます!
・色々な人がいました!
などと言ってますが、少なくとも私の在籍した組織、また家族・親戚には(祖父母の老化を除き)視力にハンディキャップのある方はいませんでした。

今回アプリで対応してみて、自分の思わぬところで困っている人もいるのかと、自分が過ごしてきた世間の狭かったのだなと痛感しました。

今のスマートフォンには画面の読み上げ機能があるとは言え、通話した男性の読み上げ機能をいっしょに聞く限り、画面の構成によってはわかりにくかったりうまく読み上げてくれなかったりと、視覚に不自由のない層と比べるとスマホの使用一つとっても『読み上げ機能があるんだから大丈夫でしょ』なんてとても申し上げられない状況だと思いました。

(また、スマホの読み上げ機能は『Kindleの読み上げ』としてよく使っていましたが、Kindleではなく『本来の使い方』で使われている方にも今回はじめてお目にかかった次第です。)

私も自分のことや家族のことを対応したりと『時間がもっと欲しい』と思う生活ではありますが、アプリきっかけにほんの少しの時間でも自分が周囲に出来ることはなんだろうかと考えさせられた一件です。

それではまた!


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KASHIWA@マイノリティキャリア
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