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人を属性で括らない!型にはめない関係性づくりのすすめ
ヘビが研究職!?
平日毎朝6時55分からEテレで0655という5分間の番組が放送されているのをご存知でしょうか。
こちらの番組では毎年干支ソングとして、その年の干支にちなんだ歌が作られていて、今年はヘビ年として『ヘビー』メタルの歌が放送されています。
歌そのものは明日の放送、もしくは上記NHKプラスの配信をご覧ください!大槻ケンヂさんという大物が歌われています!
歌に出てくるヘビーメタルのメンバーたちは、昼間と夜とでダブルワークしている設定で、夜だけはヘビーメタルグループとしてライブハウスで活動しているようです。
その中のメンバーの1人(一匹?)に、昼間は化学系の研究職らしき仕事をしているヘビの描写がありました。(他のヘビは動物園でのヘビショーでの勤務や、高校の現代国語教師という設定)
特に研究職ヘビと現国教師ヘビが昼と夜とで(メイクのせいもあり)全然違う顔をしているので、昼と夜とで豹変する様子が描かれています。
昼間は研究職をして、夜になると豹変するヘビを見て感じたのが、『世間のイメージ的に、研究職とヘビーメタルは対極の存在として思われてるのかなぁ笑』ということです。
元・化学系の研究職として思うこと
もちろんこの曲は子どもも大人も楽しめる番組の曲として『こらー!研究職をネタにするとは失礼な!!』などと言うつもりはありません。
もちろんクレームを入れる気などもさらさらありませんが(私も大好きな曲ですし笑)、世間では『〇〇という属性はこういうもの』みたいに妙に分かりやすく括りたがる表現が多いなぁと思い出した次第です。
試しにchatgptに化学系の研究職のイメージを聞いたところ、以下の回答が有りました。
一般的な研究職へのステレオタイプ
・真面目で地味
・知識を深く追求する『静』の職業
確かに上記のような特徴を持つ方も過去の研究職の同僚にいました。でもそれが大多数かと言われると正直違うんですよね。
愛好会を立ち上げて定期的にバスケや野球を楽しむメンバーもいますし、スノーピークのキャンプ用品を買い揃えて長期休暇の度にキャンプに行く人、社外の方とロックグループを組まれる『動』が目立つ方も多くいました。
研究職とは一口に言っても、当たり前ですがいろんな趣味嗜好の方がいます。
また仕事の面でも、実験台に向かって一人黙々と実験することもありつつ、チームのメンバーと議論したり、他社の特許にイチャモンを付けるための超絶意地悪な資料を作って国に提出し、他社特許を潰す仕事など『動』っぽい側面もあります。
今回の干支ソングはある意味、人間(ヘビ?)には多様な面があることを示しているのでしょう。
逆に言うと、仕事やプライベートの場で『この人はこういう人』と決めつけるのはある意味失礼なこともあるのでは?、とふと思い出しました。
さすがお母さん??
この『周囲からの決めつけ』について、強烈な違和感を持ったことが以前ありました。
過去の職場で偶然、とある冊子に社内のメンバーの写真が掲載されていて直属のマネージャーにお伝えしたことがありました。
そしたらマネージャーに『こういう細かいところに気付けるのってさすがお母さんですね!』と言われたのです。
こちらの発言を特に違和感持たない方もいらっしゃるかもしれませんが、個人的には『細かいところに気付ける』特性を、『お母さん』というかなりデカイ属性で括られたことにかなり違和感がありました。
文脈としては褒められた感じですが、全く嬉しくなかったですね。
それは『私』の特性であって、一般的な『お母さん』の特性じゃ無いだろう、というのが個人的な見解です。
(もちろん、細かいところに気づくのが苦手な『お母さん』もいらっしゃるはずですし、そういった方を否定するつもりもありません)
何かわかりやすい特性に対して『あの人はお母さんだから』とか『あの人は〇〇に住んでるから』といった、わかりやすいけど特に根拠もない分類で勝手にラベリングされるのって鬱陶しいですし、その人の個を見なさいよと思います。
この『お母さん』の一件についてはマネージャーからのジェンダーバイアスみたいなものも垣間見えてより一層イラッとした可能性もあります。
とはいえ、私のわかりやすい属性(母親であること)と特性(細かいところに気づく)を結びつけるのはなんだか相手の個性を無視した、短絡的で残念な思考だなと思えました。
そのような考え方をしてしまう人は、『個の強みや違い』を意識せずにチーム運営や指導をしてしまうのだろうなぁと。メンバーとしては『単なる歯車』と思えてしまうかもしれません。
そういった意味で今年のヘビーメタルの干支ソングは、人の多面性や個を表現する面白い歌だと思いますね。
最後に
0655で放送された干支ソング『ヘビーメタル』で昼間は研究職として働くヘビの姿から、人の多面性や個について思うところがあり、アウトプットしてみました。
世間ではヘビーメタルと研究が対極的に見られてるのだろうなと面白く思いつつ、人をわかりやすいラベリングで分類するのは時に失礼だよなと考えています。
『〇〇の属性の人はこういうもの』と決めつけてコミュニケーションするのではなく、その人個人にはどんな背景や考え方があるのかを意識してコミュニケーションしようと思えました。
それではまた!
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