結婚8年の青銅婚式・ゴム婚式に思う、メンタル維持に大事なこと
我が家は先日8年の結婚記念日でした。8年経つと青銅婚式とかゴム婚式と呼ばれます。
ゴムというのは、しなやかで弾力のある夫婦関係、
青銅は2種類の金属(銅と錫)を混ぜて美しく強い金属のように、ということだそうです。
ちなみに結婚◯年目で〇〇式、というのは15周年まで毎年決まっていて、その後は5年刻みで命名されているようですね。
結婚式の準備中は、どこで結婚式を挙げるかで夫と一悶着あったり、妊娠中のつわりで私の体調が悪い時は、夫がニンニク生姜たっぷりの炒め物を作ったために私は香りでさらに気持ち悪くなったり。。(その後無事に出産しました)
また仕事だと夫の拠点やポジションが変わったり、私も育休からの復帰を機に働かないおじさんをますます嫌いになり、転職など公私ともに色々なことが起こりました。
8年の間に当然ですが私もそのぶん年をとり、普段noteで話題に出す人間関係についてうまく考えられるようになったと思います。
一番大きな考え方の変化としては、①他人からの勝手な物差しや評価は本当に気にしなくて良いこと、②自分が唯一の正義と思わないこと、に気付いたことでしょうか。
このような考え方に至った背景としては、出産と育児が大いに関係しています。
まず①に関しては、育児を始めるまであまり気付かなかったのですが、特に未就学児を育てる親には公私関係なく色々と『呪い』をかけられることがあり、XのようなSNSでもよく話題になりますね。
育休〜復帰からの4年間は研究職をしていましたが、以下のようなことを言われました。
・赤ちゃんはやっぱりパパよりもママじゃないとね!
・子ども1歳半でもう保育園??可哀想
・育休復帰後に時短じゃなくてフルタイム??子ども可哀想じゃない??
・男女平等なんだから(関東から)神戸の転勤もカシワさん大丈夫だよね笑?
・大変なのは同じなんだから子供いようが残業しなきゃダメでしょ
これらの呪いのタチが悪いのは、それぞれが時に矛盾していることです。要は大半の他人は所詮こちらのことなど何も考えず、自分の物差しで好き勝手に言ってくるのですよね。
仮に私が相手の言う通りに行動して何か予想外のことが起こったとしても、相手は何一つ責任を取らないでしょう。
好き勝手に言う人は、こちらが何をしようとソレはそれでまた好き勝手言うので、よくわからない呪いをかけてくる人やその内容は無視するようにしました!
もちろん、ある程度は自分を客観的に見ながら相手の発言に反応することが必要なケースもありますが、好き勝手言う人が相手の時は例外です。
私の場合、育児で呪いを浴びまくったおかげてこのような悟りを開けたと思います。
(もちろん育児をしていなくても仕事や別のことに邁進してこのような悟りに至った方もいるでしょう)
2つ目は、自分の正義が絶対とは思わないことです。
正直なところ、産休に入るまではほぼ家と職場の往復のような生活でしたし、職場(研究所)は私と同じようなバックグラウンドの人ばかりで、私と大いに価値観が違う人と関わる機会というのがほとんどありませんでした。
それが出産して育児を始めると、保育園での子どもの同級生の保護者など、『こういうタイプに遭遇するのは中学の時以来だな』ということが普通に起こるんですよね。
役員を担うとそういったタイプと共同作業することもあるのですが、コレがまぁ大変でした。皆さんのITリテラシーや金銭感覚が全然違うので、何か会合を開こうにも手間を犠牲にして安いお店にしたい人たち、手間を掛けたくないから高いお店でもOKな人たちなど、意見の取りまとめが難しかったことがあります。
こういった時に、例えば高いお店でもOKな人が『何この人たちケチケチしてんの!?貧乏くさ!』といった態度を出してしまうとそれはもう炎上モノです。
都会にある私立のお上品な幼稚園などではなく、私がお世話になったのは郊外の公立の保育園だったので、より多様な価値観の人が集まりやすい場だったのはあると思います。
職場の人間関係よりも、より多様な場を育児きっかけで経験できたので、自分の価値観が必ずしも正解として受け入れられるとは限らない、むしろ『自分に反するもの』として攻撃的に見られることもある。。そんな経験が出来たことで、職場で少し???な人を見ても一歩引いて考えられるようになり、人生の良い糧になりました。
ということで、結婚8年の青銅婚式・ゴム婚をきっかけに、色々と人間関係に対する考え方が変わったなぁというお話をしました。
私の場合はたまたま育児が大きなトリガーとして価値観が変わりましたが、もちろん育児でない別の要因で価値観の変容が起こった人もいると思います(みんなそれぞれ頑張った!偉い!)。
現在進行系で人間関係に迷う方の何か一助となれば嬉しいです。
それではまた!