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指名されるということ

フリーランス。
自分の好きな時間に、好きな場所で自由に働ける。
自由に働くためには、まずスキル。
そしてスキル。そう考える人も多いと思う。

でもスキルだけで起業してしまうと、本当に大変なことになってしまう。
私はこれで苦労に苦労を重ねてきた。
もちろん今もその苦労が終わったとも思っていない。

自由に働くために必要なのはスキルだけではない。

スキルがあっても、長時間働かせれている人も
安価な報酬に縛られている人が沢山いる。

私がここまでやってきて心底感じているのは
「指名される」というものがなくてはならない、ということです。

とにかく素晴らしいスキルがあっても、自由に働くことができない理由のひとつに「指名される力」が不足している、というのがあるのではないかな、と感じている。

「べつにあなたじゃなくてもいいのよ、ほかの人に頼めばいいんだから」
そう言われてしまったら、相手のいいなりになるしかない。

「あなたにこの仕事を頼みたい」= 指名される力
「自分のブランディング」が不可欠

すると当然ながら、自分にしかないものを自覚していくことも必要だ。
ここでぶち当たるのが、「自分より上には上がいる」という現実だ。

私にはこのハードルがどうしても乗り越えることができず、
1人悶々としていた期間がかなり長い。
もちろん、今も悶々としながら日々過ごしている。

学歴、職歴、資格などの実績なし。
おまけに技術も飛び抜けてすごい!なんてものもない。
上には上がいる。

実績意外の「何か」が必要だ。

自分が誰に何ができるのか。
これをまたまたノートにとにかく書き殴ってみた。

この「書き殴る」っていうのがとても良い。
誰かに提出するでもなく、誰かに遠慮するでもなく。

そうこうしているうちに、自分が小さいころから好きだった
「文字を書くこと」というのが浮かんだ。

とはいえ、レタリングの世界、カリグラフィーの世界、
書道の世界にはプロが星の数ほどいる。

自分だけの仕事をするには、これらのプロに立ち向かっていくのは
はなはだ烏滸がましいし、技術だって追いつかない。

その時、知り合いに言われたのが
「人の良いところを見つけるの得意じゃない?」
という一言。

自分では、全く思っても、考えてもみたことがなかった。

そう、自分の強みって、自分ではわからないところにあったりする。
自分では当たり前にできていることだから、気づかなかったりする。

お店が一番伝えたいこと。
お店が一番喜んでもらいたいこと。
このお店に来なければ経験できないこと。

そんなことを見つけるのが、とても楽しかった。
そして、それをお友達や周りの人に教えてあげたりすると
すごく喜ばれた。

これを黒板に書こう!って思いついた。
どんどん書きたい!と。

イラストは専門に勉強したことはない。
でも、オーナーの気持ちを書いたら
イラストなんて下手でも
それは、おまけみたいなものだから、
届けたいお客様に響いてくれた。

スキルを磨くことは当然ながら大切で欠かせない。
けれどもスキルや実績を売るのではなく
やっぱり「自分個人を売る」ことができないと、お仕事なんて
そう簡単にもらえない。

自分にしかできない仕事をする良さは
「ありがとう」と感謝され、そして報酬をいただけると言うことだ。
あなたの今までの経験やできることに価値があるんですよ、と言われているような気がする。

「自分らしさ」にまだまだ自信は持てないけれど、
自分を信じて自分を見つめ、時には周りの人に
「自分らしさって何かな?」と聞いてみるのも良いのかも。

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今日は足湯に入りながら、オリンピックセーリング観戦!
まさか、地元でゆっくりオリンピックというところに身をおけるなんて
思ってもいなかった!!

国旗がなびいていて、オリンピックを実感しました。

自分らしさって、難しいね。
自分が一番わかっているようで、わかっていないから。

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