クリスマスは映画を
今日は『戦場のメリークリスマス』を観ると決めていた。
坂本龍一にこれほどハマったのは音楽を再開し、アンビエントや実験音楽をやろうとするにあたって聴き直していたからだ。
そもそも『async』は好きだったが、彼の所謂ピアノ曲のようなものにはそこまで興味はそそられなかった(戦メリは元々ピアノ曲ではないが)。未だにenergy flowなどの作品はそこまでである。やはり晩期、メロディーよりも音響を重視した時期の(かなり雑なまとめだが)坂本龍一こそ一番輝いていると思う。
ということで戦メリは未視聴だった。世代じゃないし。
今日は映画を3本観た。
1.『三島由紀夫vs東大全共闘〜50年目の真実〜』
折坂悠太のライブのために入ったU-NEXTの期限がまだ残っていたので。ドキュメンタリーの品揃えがそこそこいいが継続するかとなると微妙。
期待しないで観たが中々、ちゃんとしていた。まあ三島と全共闘には共通言語があって、議論も可能で、なんなら共闘も可能だったという話は有名だが、その辺りちゃんと扱っていて良かった。全共闘が結局ナショナリズムという指摘もちゃんとされてたね。芥が生きてて三島が死んでるのは中々象徴的だなと思った。あとどちらからもクソ味噌言われてるサルトル可哀想。
2.『ディーヴァ』
ザ・シネマにて視聴。ここ、もっと金出すからラインナップを増やしてくれ~!!
半分はウラジミール・コスマの音楽目当て。あとはまあ有名だし、テーマが面白いからね。好きな人の声を隠れて録音したカセットが盗まれた手紙のバリエーションみたくグルグル回るとか、どう考えても面白い。ベネックスは新しいヌーヴェル・ヴァーグ(ややこしい)と言われてるけど、普通に今見ても違和感ない構成なんじゃないかね。そういう意味では目新しさはあまりなかったかも。音楽は良かった。
3.『戦場のメリークリスマス』
大島渚監督、デヴィッド・ボウイ、坂本龍一、北野武、テーマは戦争や死や同性愛、という訳だからもっと美学的なものを予想していたのだけれど、想像以上にキャッチ―な内容だった。まあ大受けしたわけだからそれはそうか。というか午前中に三島を観てしまったのは良くなかったな。期待値が変な方向に高まってしまった。あと日本語が聴きとりづらい…。ローレンスもだけど、たけしも他の役者も。まあこれは演技の問題上仕方ないか。
映画としては普通に面白かった。全く退屈と思うことなく観ることができた。名作と呼ばれる映画って、たまに退屈になる瞬間あるからね。戦メリはずっと飽きずに観ていられた。
戦メリは普通に良い曲だね。昔の坂本龍一の曲も聴いてみようかな(逆に『B2-UNIT』、『千のナイフ』とかまで遡ると聴いてるんだけど)。
まあクリスチャンじゃないけど、チキンとかケーキとか準備すればよかったな。それは明日でいいか。